がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母による大腸がんブログ~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴るブログです。

有明から始まった、ベートーヴェン交響曲5番「運命」byコバケンさん

今日は久しぶりに池袋へ。

東京芸術劇場で開かれる、読売交響楽団のコンサートを聴くために。

 

人工肛門閉鎖の手術を受けた11月末以降、めっきりお出かけの回数は減り、平日の会社勤めも在宅勤務を認めていただき、ほぼほぼインドアな生活をしております…

が、交通手段や時間帯を選べば、お出かけは可能。

都心へ出るときは、JR東海道線や湘南新宿ラインが強い味方。なんたってトイレ付きの車両がありますからね♪

自由自在にコンビニトイレに立ち寄れる自家用車での移動もオッケー。逆に絶対ダメなのは、高速道路での大渋滞とかですね…。

 

そのあたりの事情はまた別の記事で詳しく書くとして(なぜにそこまでトイレにこだわるのか?の話ね)。

 

今日は素晴らしいコンサートのお話です。

第214回土曜マチネーシリーズ

指揮=小林研一郎

ヴァイオリン=タムシン・ワリー=コーエン

ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲 

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 

ベートーヴェン交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」

 

 

 

もうね、どなたが聴いても素晴らしい、超有名なジャジャジャジャーン♪のベートーベンの運命ですが(上の動画はカラヤン指揮のものをお借りしました。コバケン指揮が見当たらないので…残念)、指揮者・演奏者・そしてホール(もう少し言うと座席の位置)が素晴らしいと、ここまで心震え、魂を揺さぶられ、感動の嵐に包まれるものか…と。書いていて恥ずかしくなるくらい月並みな感動表現なのですが(笑) でも本当に。マイ・ベストオブ・クラシックコンサートだねこれは、と断言できるくらい、良かった。

 

本当はがんブログじゃなくて、「人生楽しく軽やかに」のほうに書くべきネタなんですけれども、今回のコンサートのきっかけは実は有明だったのでね。こちらに書くことに。

 

きっかけは1冊の本との出会い。

何度かこのブログでもご紹介した通り、私が2度入院したがん研有明病院は、ちょっとした図書館と呼べるくらいに蔵書が充実していて。小説からビジネス書、写真集にマンガ…と、毎日飽きることなく本を読める環境があったわけですが、入院している患者さんはもとより、長長い手術中の待ち時間を過ごす家族や付き添いの皆さんにも大変よろこばれています。

 

本好きのわが夫ももれなく有明の本のとりこになり、かねてから読みたかった小説(「コンビニ人間」とか「コーヒーが冷めないうちに」)などを次々に読み…

 

彼は音楽好きもあって、ピアニスト小山実稚恵さんのエッセイ


点と魂と スイートスポットを探して

とか、指揮者の小林研一郎さんの本を見つけ、大喜びで読んでいたのでした。

途中から、アナタは私のお見舞いに来ているのか、本を読みに来ているのか?もはやわからなくなるくらいに(笑)

 

そう、小林研一郎さんの本。


小林研一郎とオーケストラへ行こう (旬報社まんぼうシリーズ)
 

ちょうど半分くらい夫が読んだころに、私の退院の時が来てしまい、読み切ることなく有明を出ることになり…。続きは買って読もう!となった次第でした。夫が、これはすごく面白くていい本だから、買う価値がある!と力説するのでね。退院のその日にメルカリで見つけて早速買いました。(そしたらなんとサイン本だったという…出品者様、よくぞ手放されましたね!どんだけ断捨離?(笑)

 

わたしはまだ読めずにいたんだけど、そこでインプットされた小林研一郎さんの名前。恥ずかしながら、その時まで存じ上げず。でも夫がそこまで絶賛する本を書く指揮者さんなら、タダ者ではないはず…と、ずっと頭に残っていました。

 

それからしばらくして、会社の福利厚生の一環で毎月コンサートや演劇など文化公演系のチケットが抽選で特別価格でご招待、というやつに「読響 指揮:小林研一郎」の文字を発見。これだ!

 

早速チケット2枚を応募してみたら、見事当選しまして。S席をお得な価格で購入することができ、念願のコバケンサウンドを楽しめることに…。

 

いつもなら指揮者の名前でチケットを買う習慣はないのだけれど、この時はもう、演奏曲は二の次で指揮者ファーストでしたね。

で、演目を見ると、「運命」ですからね。みんな大好き「運命」ですよ。ええ、私ももちろん大好き。なんてラッキーな偶然なんでしょうねぇ。

 

そして私も本を読み、

うん、確かにこの本はとても良い!

これ1冊あれば、クラシック音楽のだいたいのこと・オーケストラのだいたいのことがわかるよね、という良書です。そしてコバケンさんのお人柄がにじみ出ていて、ものすごく音楽が好きで、作曲家のこともよく理解していて、尊敬もしていて、演奏家に対する思いなども素晴らしくて…。文章もとてもいい。これ読んだら絶対コバケンさんのコンサート聞きたく(いや、見たく?)なるよね、って本でしたね。(残念ながらkindle版はないのですがね。最近愛用しているaudiobook.jpにもなかった。こういう音楽がらみの本こそ、音声版で、ところどころ実際の曲も交えて「耳読」できたら最高だと思うのですがね~)

 

このようにしっかりと予習をして臨んだ今日のコンサート。思い入れもたっぷりだから、感動しないわけがないですよね。

 

この先もあまりに長文が続くので(そして有明とはかけ離れた音楽ネタになっちゃうので)、続きは別ブログに上げました。こちら↓

 

calorina.hatenablog.com