がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母が直腸がんになった話~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴ります。

旭岳リベンジ!そして家族で過ごす温泉で幸せを感じた日

2018年8月13日(日)

 

いよいよ今回の北海道帰省のメインイベントのひとつ。旭岳登山と湯駒荘宿泊の日が来た。9時に出発し、11時過ぎに到着。すぐにロープウェイで山に登った。あいにくの曇り空だけど、まだ雨は大丈夫!

 

f:id:calorina:20190114181802j:plain

f:id:calorina:20190114181828j:plain



姿見の池は綺麗に見えていて、来た甲斐、大いにあり。なんせ、去年も同じ日程で来ているけれど、思いっきり雨に降られてしまって登れなかったからね。リベンジ果たしたり。

f:id:calorina:20190114181919j:plain



雨の予報は3時からだから、まだまだ行けるね!と、そのまま山頂を目指した。父は膝が痛む恐れがある…と、姿見の池までの道のりも躊躇していたけれど、結局池まではみんなで登って記念撮影することが出来た。

f:id:calorina:20190114182440j:plain



父と母は池のほとりのベンチで、食べ物を狙うカラスたちを気にしながらおにぎりを食べた。わたしたち親子は、さていよいよ旭岳へ。

 

登り始めるとすぐにガレ場になり、しかも軽石だから歩きにくい。しかも結構、急だし!

これは今までの山とは様子が違うね…登る人はほとんどいなくて、みんな下山だし。

ひたすら白い霧の中を進む。

f:id:calorina:20190114182624j:plain



景色は圧巻。左には噴煙の富士演習場ばりの山(あくまでイメージですが)、右は少し緑で。

 

 

f:id:calorina:20190114182809j:plain





でも残念なことに白さは増していき、雨も落ちてきた。そして寒い…。仕方なく7合目でおにぎりを食べて、下山することにした。残念だけど好判断。姿見の池までたどり着いたとき、本格的な雨が降り出したから。

f:id:calorina:20190114182728j:plain



雨にも負けず夫婦池の方を回って歩いたら、お花がキレイでとても良かった。残雪の池もあり、とてもいいコースだ。雨合羽を次男に着せ、わたしは防水のジャケットを着たから、最低限の濡れで済んだ。旭岳、またいつかリベンジね!

f:id:calorina:20190114182855j:plain



山登りが出来るのは次はいつだろう。そう思うとさみしいけど、手術前にここまで来れて良かったのだ。去年の夏よりずっといい結果だ。やはり私はラッキーなのだ!

f:id:calorina:20190114182930j:plain



温泉では、卓球30分、食後にカラオケ45分を今年も無料で楽しんだ。ここの宿は何よりお湯が源泉かけ流し、しかも5種類の異なるお湯を楽しめるところが最大の魅力なんだけれど、こういうお遊び系が無料と言うのも非常に太っ腹で好きな点だ。

 

お料理は恒例のもので、美味しくいただけた。何より、登山後のクラシック生は最高に美味かった!ビールがこんなに美味しく感じられのは久しぶり。しばらくビールもおあずけだから、ここはじっくり、味わっておかないと…。

f:id:calorina:20190114183006j:plain



みんなで温泉で過ごす時間は、やはり幸せ。私は北海道に来てから全然怒ってないかも。なんだろう、とにかく、楽しくて幸せなのだ。



夕食後、部屋ではいろいろと作戦会議。結局、母が上京することになり、その日程のこととか。飛行機をスマホでさっそく予約したり。バタバタと来週以降も動きそうだ。

 

母に、あんたはメンタル強いね、とか言われたけど。そうなのかもね、私、メンタル強いかもね。でも、お母さんの明るさにはかなわないよ。このお母さんの娘で本当に良かったよ。

 

そんな母も、告知から2日経ち、時間が経つにつれて徐々に心中おだやかではなくなってきているような…ふうに見える。

2019年は朝陽と夕陽と共にスタート…新年のご挨拶。

新年あけましておめでとうございます。

 

夏にこのブログを始め、非常に個人的なわたしのがんストーリーをつらつらと綴ってまいりましたが、思いのほか多くの方に読者になっていただき、本当に感謝感謝でございます。いつも読んで下さり、励まして下さる皆様、本当にありがとうございます♪

 

本来なら、年末に一年のご愛顧を感謝申し上げるべきところでしたが、なんだかね、1年を振り返るとどうしても夏以降の大変だったことが強めに出てしまって。それはそれ、お礼はお礼、なのですが。なんとなく私の2018年は、年末にあらためて振り返ることがちょっと難しい年でした。

 

というわけで!

 

新しい年。2019年。

心機一転、今日からまたブログを書いていきたいと思います。

 

それにしても恐ろしく年末年始感のない今年の年越しでした。

なんでだろう。

大げさなイベントもなく、年越しそばもおせちも準備することなく(年越しそばは、はじめて外に食べに出ちゃった。おせちはいつも義父母にお任せしちゃっているダメ嫁…)。

淡々と時が過ぎ、いつの間にか紅白を見ていて、ゆく年くる年が始まって年が明けていた。

そんな感じでした。

静かに、時の過行くままに…。そんな感じで2019年がスタートしました。

 

それでも、有明入院生活以降、朝陽夕陽フリークになってしまった私は、初日の出・初日の入りだけは見逃せまい!と、元旦の朝6時過ぎ、愛犬を連れて散歩がてら近所の日の出スポットへと向かいました。ひさびさの日の出…

f:id:calorina:20190106222850j:plain



海の上にかかる雲の隙間から、あかあかとしたオレンジの太陽が見えた時はやはり感激しましたね。

f:id:calorina:20190106222930j:plain



そのオレンジはすぐにまた雲に隠れてしまったので、本当に数分間のことだったけれど、だからこそありがたくもあり。一年最初の日の出に、自分が住む街・横浜で出会えたことに心から感謝です。

(もしかしたら2回目の手術は、ちょうど年末年始の頃かも…と、夏には思っていたのでね)

f:id:calorina:20190106223007j:plain



そして、新年初夕陽です。

 

元旦の午後3時過ぎに羽田空港に着く飛行機で、北海道の実家から帰ってくる次男を迎えに、空港に行くのがここ数年の恒例となっていまして。

 

無事に戻ってきた次男と再会し、空港でブルーシールアイスクリームを食べさせたりしていると着々と日の入り時間が迫ります。

車で首都高湾岸線を通って横浜に向かう時、ドライバー泣かせのまぶしい光が真正面から迫ってきます…。

f:id:calorina:20190106223541j:plain



本当に見事な夕陽。

朝は雲に隠れていた太陽も、一日の仕事を終えて沈むときには、全身を真っ赤に照らして。堂々と姿を現してくれました。

f:id:calorina:20190106223613j:plain



この夕陽を見て思わず私は有明を思い、泣けてくるのでした。

いま、この時間に有明で闘病している仲間たちを思い。

かつて有明の窓辺で、沈む夕日を見ていた自分を思い出し。

 

朝陽と夕陽の時間は、わたしにとって特別な時間になってしまったみたいです。

そんなわたしの2019年の幕開けは、やはり、印象深い一日となりました。

 

太陽を味方にして。

今年は去年よりいい年に!

明日は今日よりいい日に!

f:id:calorina:20190106223640j:plain



2019年も、よろしくお願いいたします。

2回目の入院を終えまして。

無事に2回目の手術を終え、昨日、退院しました。

 

1週間ぶりの我が家は、やっぱりいいですね。何がいいって、日中、息子たちが学校に行っている間はもう完全にフリーダム♪

好きな時間にテレビ見て、好きな曲を大きな音でかけて、好きなマリアージュ・フレールのマルコポーロを飲んで…

 

誰の目も気にせず、好きなように自分の時間を使える。このかけがえのない時間は、本当にありがたいです…。

 

がん研有明病院・消化器外科病棟での入院生活も悪くなかったけど、やっぱり、病院の中は集団生活。マイペースなB型の私も(笑)さすがに多少は気を使って生活していたわけで。夜もぐっすり眠れたとは言い難かった。それが、昨夜は自分のベッドで爆睡しました。ノンストップで、夜中一度も起きずに眠れたのは、実に1週間ぶりであります。

f:id:calorina:20181130210028j:plain

 

ところで、

 

このブログでは、まだ1回目の夏の入院編まで日記が追い付いていませんので(筆が遅くてすみません~)、読者の皆様には

 

「このひとは一体、直腸がんというけれど、どの程度の、どんな治療をしているのだろう???」という疑問がまだまだ山積していることと思います。すみません。

 

とりあえず一つ言えるのは、

今わたしは、予定されていた治療をひととおり終え、元の身体に戻すため、ぼちぼちゆっくりと自宅でリハビリしている最中です。ということです。

一応、ひと段落つきました、と言えます。

 

f:id:calorina:20181130210217j:plain

大好きなマルコポーロをおうちで飲むシアワセよ…

 

がんの治療法は、そのひとのがんの状態によってそれこそ千差万別で、本当に、誰の体験記も自分には当てはまるものがないんですね。そりゃあそうです。人の顔は全員違うし、人の身体も全員違う。そして、がんも、みーんな違います。

 

同じ直腸がんであっても、その部位の微妙な違いや、腫瘍が臓器のどこまで入り込んでいるか(浸潤:しんじゅん)の度合い、そしてがん自体の性質は、みーんな、違うんです。

 

ですから、わたしの体験は、あくまで一つの例としてみていただきたいし、今朝のあさイチ内田春菊さん(直腸がんサバイバーの大先輩)の体験も、あくまで一例ととらえていただきたい。

 

おかげさまでわたしの中にいたがんは、それほどタチの悪いヤツではなかったようで、今のところは転移もなく、見えなくなっています。今のところは、ね。

と言うのは、目に見えない、つまり各種精密検査では目視できない細胞レベルのがんは、いま私の中にいるのかいないのか、どんな名医であっても読めないのです。

 

まぁ、それはそれ。

見えないものは、しょうがない!

いまはとりあえず見えないんだから、ヨシとしましょう。うん。ヨシとするしかない。

今後のことはあまり深く考えず、とにかく、「いま」が元気で幸せでいいじゃない♪

そういうスタンスで、今後も生きていこうと思います。

 

こんな私ですが、引き続き、がんストーリーにお付き合いいただけましたら幸いです。

(過去日記からさかのぼってお読みいただくには、右の一番下にあるカレンダーで、7月、8月を表示して日付をクリックしていただくのがよろしいかと思います。ゆくゆくはもう少しリストを見やすくしたいと思っていますが…取り急ぎ、その方法でよろしく願いします。)

本日11/30 朝8:15 NHKあさイチは必見!直腸がんの大先輩、内田春菊さんご登場です

おはようございます!

いつも私のがん話にお付き合い下さり、ありがとうございます。

 

さて!

タイトルの通り、今日これからまもなく放送のNHKあさイチは、このブログの読者さんにはぜひ見ていただきたいです。

きっと、大腸がんのメカニズムとか、現状とか、治療法とかを、NHKのさすがの見せ方で、超わかりやすく解説してくれる…はず!です。

 

http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/181130/1.html

 

もちろん、内田春菊さんの、壮絶な体験をユーモラスに語るトーク本編も超楽しみ!

 

録画も必須だわ!

冬のがん研有明病院に入院することの、最高のお楽しみをもっと知って欲しい!

Twitterやインスタを見ていただいている方には周知のことでございますが、私はいま、2度目の入院で癌研有明病院におります。

 

前回は8月のお盆明けの入院でした。そしていま、11月末です。

この季節の違いは、有明ライフにおいて、かーなーり、大きいのですよ!

そしていま、癌研有明病院に入院しているかた、お見舞いにいらしているかた、働いているかた…すべてに伝えたい。

この病院から見る、朝夕の太陽のすばらしさを♪

 

ということで、まずは、

f:id:calorina:20181128103320j:plain

わたしの窓辺ギャラリーをご覧ください。

 

これは、11月21日の夕方4時ごろの7階東病棟より撮影。冬なので、日が沈むのが速いですよね。うかうかしていると、みるみるうちに廊下がオレンジ色に染まります。急げ急げ!とわたしは定位置に向かいます。

 

f:id:calorina:20181128103501j:plain

これが定位置のひとつ。ちゃんと窓辺に、対のチェアセットがあります。夕方にお見舞いにいらした方とは、ここで語ったりします。

 

こんな感じで眺めてます。太陽がずっと沈むまで…そして沈んでからも。空の色の変化がもう、見逃せなくて。

 

f:id:calorina:20181128103622j:plain

 

日が落ちると、こんな感じになっていきます。

 

f:id:calorina:20181128103704j:plain

 

また別の日の夕日は、もっと赤くて、まんまるでした。

 

f:id:calorina:20181128103739j:plain

 

日によっては、ビルのはざまに、富士山の姿を見ることもできます。夏の入院の時、「冬には富士山が見えますよ~」と聞いて、今回とても楽しみにしてきたのです。すると入院初日にもう富士山拝めちゃいました。午前中は白い雪をかぶった様子が少し見えたり、夕方は赤い空にわりとくっきり、シルエットが浮かびます。富士山は、東病棟の北角の窓から見えますよ。

 

f:id:calorina:20181128104326j:plain

 

夜になると、今度は夜景が素敵です。夜景は、病棟を東へ西へ。ぐるっと一周してみると、それぞれの窓によって見える建物が違うので、楽しいです。西病棟からはスカイツリー葛西臨海公園の観覧車に、夜8時過ぎにはディズニーランドの花火も見えることがあります。

 

東病棟の夜景は、東京タワーやレインボーブリッジ。ゆりかもめの線路も動きがあって、見飽きません。有明駅がすぐそこです。

 

f:id:calorina:20181128104417j:plain

 

そして、冬の有明の真骨頂といえば!何と言っても12Fのウッドデッキから見る朝陽です…。

 

日が昇る前の、この空のグラデーションが大好き♪

 

f:id:calorina:20181128104515j:plain

 

そして12階からは、海から昇るまるい太陽が、しっかりと拝めます…。

f:id:calorina:20181128104533j:plain

 

もう元旦の初日の出を見ちゃった気分です。

ちなみにこの日、12階のウッドデッキには、わたし一人しかいませんでした…

こんな素晴らしい日の出を独り占めだなんて、もったいなさすぎます。

 

たまには雨の日もあるし、雲が厚くて太陽がすぐ顔を出さない日もあります。

ちなみに今朝は、こんなストライプの日の出でしたよ。

f:id:calorina:20181128105046j:plain

 

みなさん意外と、この絶景ポイントをご存じないようで。本当にもったいない限りなのです。なので私は、病棟ですれ違うひとたちに、この素晴らしさをお伝えして歩いています。勝手に朝陽広報部員状態(笑)

 

確かに、まだまだ痛みが強かったり、歩こうという気力がわかなかったり、朝陽だ夕日だと言っている場合じゃない患者さんもたくさんいます。わたしもそうでした。12階まで上がろうと思えるようになったのは&体力が戻ってきたのは、2週間の入院中の、最後の数日だったから。

 

でも、ちょっと頑張ってこの朝陽を見るとね、ものすごーくパワーがわいてくるんですよ。体にも、心にも。太陽神とはよく言ったもので、とてつもないエネルギーを持っているんですね…特に一日のはじまりの朝陽は。そのことを実感している有明入院ライフです。

 

だから、元気が出ないとき、ちょっと辛い時こそ、この太陽に会いに行って欲しいと思います。(もちろん無理は禁物ですが)

そして、12階ウッドデッキは屋外なので、空気が冷たいです。しっかり靴下履いて、上着を羽織って、短時間で!をおすすめします。

 

なお、東京の日の出時刻は、6時になるのが10月29日と3月10日。

東京(東京都)のこよみ 平成30年(2018) - 国立天文台暦計算室によると)

ということは、この期間の入院がある方は、12階でみられるということです。なぜなら、12階に行けるエレベーターホールの扉は、午前6時~午後9時にしか開かないのです。だから、真夏は5時台の日の出だから、12階に上がるころにはもうすっかり太陽が高いのですよ…。ということで、冬のお楽しみ♪なのです。

 

そして、このような素晴らしい眺めの病院に入院させてもらっていることに、本当に感謝しかありません。あらためて申し上げます。がん研有明病院を設計してくださった方!ありがとうございます!

 

f:id:calorina:20181128110009j:plain

 

ちなみに、なんでわたし、こんなに朝陽に惹かれるんだろう…と思い返してみたら。たぶん、山の上から見るご来光に強い憧れがあるんですよね、わたし。去年から山登りに目覚め、まだ伊勢原の大山とか高尾山とか、せいぜい鍋割山しか上ったことがないんだけれど、山登りの先輩が見せてくれる頂上からのご来光写真に、ものすごく憧れているんです。ずっと。そしていつか山小屋に泊まって、朝陽を見るんだ!って思ってる。

 

たぶん、その思いが転じて、こんなに朝陽マニアになっちゃったんだなぁ~と(笑)

退院して、体調が戻って、山小屋に泊まれるようになったら。

今度はガラス越しではない、ナマの絶景朝陽を写真に収めたいなぁ。

それを目標に、退院後のリハビリも、頑張るのだ!

 

 

驚愕の結果が出た!アルコール感受性遺伝子検査、わが夫の場合とは

楽天で2つのキットを買い、わたしから2週間ほど遅れて「アルコール感受性遺伝子検査」を実施した夫。その結果が先日届いた。ちなみにこれは結構な個人情報であるため、郵便局員による手渡しで、簡易書留で玄関先まで届けられるのである。ちょっと大げさ…(笑)

 アルコール感受性遺伝子検査

体裁はもちろん私の結果と同じだけれども、驚いたのはその中身である。

 

わが夫は、まさかの「大酒飲みタイプ」だったのだ。

f:id:calorina:20181116233808j:plain

(わたしは、その隣のR3型だった。その時の記事はコチラ

なぜ、まさかの、と付けたかと言うと。夫と私が同じ量を飲んだとして、先に酔っぱらうのは夫だし、すぐに寝ちゃうし。絶対、わたしよりお酒は弱いんだろうと思っていた。

でも、そうではなかったのだ。彼は、アルコールもアセトアルデヒドも、ともに分解が速いタイプだった。酒量が増えがちで、つい飲み過ぎてしまうタイプだという。

 

そうか、そう言われれば、彼が大量に飲むときは、気の置けない仲間との飲み会でみんなのハイペースにつられてだったり、私と二人で飲んでて楽しくなってつい…だったり。「つい飲み過ぎる」という表現はとても彼に合っている。

 

そして驚くべきことに、

こうタイプが違うと、注意すべき病気の名前も、違ってくるということだ。

 

わたしの結果には「上部消化器がん」という、がんと言う文字がはっきり書かれている。

でも、大酒飲みタイプの彼には、がんの文字はなく、

「肝障害・膵炎・糖尿病・脂質異常症高尿酸血症」と書かれている。

(写真左はわたしの結果。右が夫)

f:id:calorina:20181116233841j:plain

そして、「予防のポイント」という欄のコメントも全然違う。

 

わたしは「飲酒習慣をつけない」

夫は「飲酒量コントロール

 

このくらい、一人一人の遺伝子検査の結果によって、気を付けるべきポイントが違うんだね…

 

同じ量を飲んでも、わたしは夫より、がんになる確率がずっと高いってことですよ。

そうか、だからわたしは、がんになったのか…

もっと早く、この検査をしていて、自分のアルコール耐性を知っていたら。夫と同じペースでは絶対飲まなかっただろうよ…。

 

敵を知る前に、まず、自分を知れ、ですよまさに!

 

そして、私のように、もともとは飲めないタイプ・あまり強くないタイプが、飲酒習慣がつくことにより強くなり、夫よりある意味強く見えるような酒飲みになっちゃうケース。意外に、あると思うんです。

わたしも一見、自他ともに認める「お酒の強いひと」だから、量もすすんじゃう。

 

でも、それはある意味、まやかしであり、実はお酒には強くないひとだったりするんですね。

そして一見、すぐに酔っぱらうように見える人でも、実は体質的には強かったりするわけです。(わが夫ね)

 

ちなみに、どんな検査結果が出たとしても、このレポートが示している「節度ある適度な飲酒」の量はおんなじでした。

 

◆1日 2ドリンク=純アルコール 約20g

2ドリンクのめやす⇒

ビール ロング缶1本(500ml)

日本酒1合(180ml)

ウイスキー ダブル1杯(60ml)

焼酎25度 グラス半分(100ml)

ワイン グラス2杯(240ml)

酎ハイ7% 缶1本(350ml)

 

まぁ、これも、大酒飲みに対する2ドリンクと、わたしのような体質に対する2ドリンクでは、微妙に意味が違ってくるのでしょうが… 体重100キロのひとが10キロ減量するのと、50キロのひとが10キロ減量するのでは比率が違うように、きっと。

しかも、この量的な数字に、どれだけの根拠があるの…?って気がしなくもないですが。

 

本当は、だれもが1日2ドリンクをキープして、週3回は休肝日を設けて。いわゆる「がんリスクを高めない飲み方」が実践できると一番良いのでしょうが…なかなかね…。お酒好きな人に、1日グラス2杯のワインでやめておけだなんて、酷だよね…。

 

わたしみたいに、がんを一度やったら、さすがにもう二度とがんにはなりたくないという思いが強まるから、1日2ドリンクも飲んでいいんですか?!ヤッホー! というありがたい気持ちに自然になれるのですが。いまが健康で、美味しく日々ワインを飲んでいる人が、いきなり1日2ドリンクにはできないわな…。そりゃ私でも無理でしょうな…。

 

でも、1日2ドリンクとまではいかないにしろ、せめて自分の遺伝子検査結果は見ておいたほうがいいと思います。万が一、自分が大酒のみタイプではないとわかったら、ああ、アルコールによるがんリスクが高いんだな…という自覚を持てるでしょう。その自覚をもとに飲むほうが、断然、酒量は減ることでしょう。

 

もしくは逆に、がんリスクオーライ!どんと来い!と、覚悟を決めて、開き直って(笑)飲めるようになることでしょう!

 

それも生き方、だと思います。潔くていいと思います。

 

でも、もし大切な人が身近にいて、人生でやりたいことがまだまだたくさんあって、まだまだ健康に生きていたい!ずっと楽しくお酒飲みたい!と思う人は、ぜひ、自分の体質くらいは知ったうえで飲むほうが絶対にいい。

 

繰り返しになりますが、がんは治る病になったけど、がんを一度やった体は、その前の体とは違うものになるってこと。気持ちや考え方も、いい意味でも悪い意味でも、がんビフォーアフターで結構違うから、ね。

 

いまの自分をキープしたい人は、ぜひ、お酒との付き合い方を見直して欲しい。

そして、いつまでも楽しく元気に、美味しく!お酒を飲んでほしい。

 

がん手術以降わたしは、飲む機会があるときには、1日2ドリンクを大切に、吟味して、厳選して味わうようにしていますよ。

そうすると、ワインの美味しさが一層際立つというか、ありがたみがもうね、全然違う。まさに、極上の一口一口を、大切に大切にいただく…。

おいしくて進む進む!と言うワインもいいけれど、こんなふうに、ありがたくいただくワインはまさに「神の雫」です。

 

そんな飲み方も、案外わるくないものです。

 

そういえば今年も、ボジョレー・ヌーヴォーが解禁されましたね…

赤の、いわゆるボジョレー(ガメイ種)もいいけれど、白のヌーヴォも美味しいのよね♪

 
2016 年 ヌーヴォ 成城石井 新酒 を味わう ヌーヴォ 紅白 お買い得 2本セット 750ml × 2本

 

 

青い空と向日葵~どこまでも優しくて、温かい。ステージ4を乗り越えたがんサバイバーさんの本を読みました

嬉しかった

生きてる

生きてる

生きてる 

 

今日も一日が終わった

あとは

すべてが未来…

 

(本書71ページ、そして表紙にも書かれている言葉より。)


青い空と向日葵 がん・ステージIVからの☆奇跡☆
 

 

 

もうね。

この言葉を読むだけで涙しました。

 

わたしは大腸がん、しかも一番初期である「ステージ1」という段階で見つかり、幸いにも今は元気でふつうの暮らしができている。

それでもここに至るまで、「嬉しかった 生きてる 生きてる」の感覚を何度も持ったから。

 

著者のまぁりんさんは、ステージ4。私の何倍も何十倍も何百倍も…未来が見えなくなり、絶望し、辛い気持ちを抱いただろう。そう思うと、ここに書かれた言葉「嬉しかった 生きてる」がどれほどに重いものか。どれほどに大きいものかと思う。

 

amazonで注文し、翌日に本が届いて、ひも解いて手に取ったとき、

その本があまりにふわっと軽いことに実はちょっと驚いた。

 

ステージ4のがんサバイバーさんが綴る闘病記は、きっとずっしりと重くて、その思いは何百ページにも及ぶものだろうと、なんとなく予想していた私。その予想は裏切られ、ちょっと、拍子抜けしたというのが正直な第一印象。

 

でもね、さいしょのページを見てすぐわかった。

この本を届けたい相手は、「がんになったあなたへ」

 

「わたしもいます 頼って構わないから」

 

その優しい言葉で、

いっぱいの向日葵でつくられたハートのイラストで、前書きが締めくくられていた。

 

もうそれだけで、がんになったばかりの「わたし」は、どれだけ救われるかと思う。

本が軽いのは、がんになったわたしが、ベッドで楽に読むことが出来るようにの配慮から。

 

読み進めるうちに、同じがんを経験したものとして、共感するシーンがいくつも出てきて。

思い出して涙してみたり、わたしだけじゃなかったんだあの思いは、とホッとさせられたり。

 

「そら」

「眠れない」

「いま できること」

「退院」

 

のくだりは特に。わかるなぁ。わかるなぁ。

うなずきが止まらない。

 

そして素晴らしいのは最後の章。

「がんになったわたしが伝えたいこと」

 

シンプルで、でも力強くて。

あれだけのわずかなページ数に、ぎゅっとこめられた、がん経験者だからこそ伝えられる「生きるヒント」たち。素晴らしいなぁ。

 

わたしも、がんになってから、伝えたいことはもう山のようにあるけれど。山のようにありすぎて収拾がつかなくなっていて(苦笑)

こんな風にメッセージにして、世に届けられるって。いいなぁ!素敵だなぁ!と素直にちょっとジェラシー感じちゃうほどです。

 

パステルカラーの優しい絵には、まぁりんさんの思いが、言葉と同じように乗っかっていて。絵が持つチカラも、しっかり受け止めさせていただきました。

 

不思議なことに、がんの種類もステージも違うわたしとまぁりんさんだけど、そこに流れるBGMはおんなじユーミンのあの曲。わたしは退院して家に久しぶりに帰ってきたとき、あの曲が無性に聞きたくなって。それからしばらく私の中にユーミンブームが起こっていました(笑)

 

わたしが入院していたがん研有明病院には、患者さんから寄付された膨大な数の書籍あり、図書館で借りるような感覚で自由に読むことができるんです。

わたしはぜひ、この本を置きたい。いちばん読んでほしいひとたちが、いちばんたくさんいる、あの病院に。