がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母が直腸がんになった話~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴ります。

妹と義理の両親にカミングアウトする

2018年8月3日(金)

 

今日は非勤務日。午前中、郵便局でもろもろの発送をし(通販の返品と、ゆうゆうメルカリ便と)、有楽町へ向かった。埼玉に住む妹とふたりで久しぶりにランチをするのだ。

 

もちろん目的は、がんのカミングアウトだ。

そんなランチ嫌だけど、仕方ない。言うしかない。近くに住んでいる実の妹だもの、入院でいろいろとお世話になるかと思う。だから、早く伝えないとね。

 

地下にあるハワイアンなカフェに初めて入った。前に妹が横浜に遊びに来た時、もうすぐオープンするハワイアンレストランの前を通って「いいね~ハワイアン、食べたいな」と言っていたことを思い出してね。今日は有楽町のハワイアンにしてみた。一足先に到着していた妹は、一番奥のベストポジションな席を取っておいてくれた。

 

ランチプレートのアヒのグリルとパンケーキを2人でシェアすることにした。

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最初は妹の話で盛り上がる。少し前に会ったという義理のお兄さん夫婦の話とか、そこから派生して健康の話題とか。もともと妹は健康オタク気味なところがあり(笑)いろいろと詳しい。

 

そうこうしているうちに話は本題に入る。なかなか私が核心に迫らないものだから、妹の方から、「いいっちゃいいけど、悪いっちゃ悪い話って、なんだろう?ってダンナと二人で予想してたんだよ」」と言い出す。

 

実はランチの誘いのメールに、「直接会って話したいことがあってね。いいっちゃいいけど、悪いっちゃ悪い話」と書いていたんだ。わかんないよね。妄想ふくらむよね…こんな書き方されたら。でも本当のこと。早期発見できたから、いいと言えばいいこと。でも、がんは、悪いこと。

 

そこで妹夫婦が想像したのは、うちの夫が海外転勤か?とか、家族で仙台に移住か?とか、脱サラして農家を継ぐか?…というたぐいのことだったと(笑)

なるほどね、そういう発想ね!おもしろいね!

ぜんぜん本題とはかすってもいないけどね!

 

なんだかおかしくて、うっかり、涙が出た。

 

涙を見た妹は、「そういうことじゃなくて健康系の話なの?横浜のお父さんかお母さんが余命宣告とか?」ときた。まぁ…近づいてきたけど。横浜のお父さんでもお母さんでもなくて、私のことなんだよね…。で、それからいつもの通りのストーリーに入るわけなんだけども。

 

妹は、まぁ驚いていたと思うけれども、思ったより淡々と受け止めてくれた。さすが、けっこうな健康オタクらしく、がんのことにも詳しくて、5年前には大腸内視鏡検査もしたらしい!グッジョブ!マイ妹!その時は便潜血検査で陽性が出たからだと言うことだが、なんでもなかったみたい。本当に良かった。

 

そんなこんなで私も涙することもなく、普通に話をしたわけだけれども、妹はどうも現実味がないらしい。まぁそうだよね、目の前にこれだけ元気な人がいるわけだから。その人がいきなりがんだと言い出しても、ね。実感がわかなくて当然だと思う。

 

だけど別れた後、その日の夜にLINEが来て、やっぱり結構かなりショックだった…と改めて言う。どうも妹には妄想する癖があって、悪い方悪い方にと考えてしまうらしい。かわいそうに…。それで夜、頭が痛くなったんだと。でもね、現実は現実で、事実は事実。これはいくら妄想してもしょうがないことなんだけどね。妄想するだけ無駄というか。でも、そういうタイプだから仕方がないとも言える。そんな妹の特性を思うと、がんのこと、言わないほうがよかったのかなとも思う。帰宅後、ダンナさんに話したら、彼もけっこうなショックだったらしい。そういう風なことを聞くと、カミングアウトもどうしたものかと考えさせられる。本当に。伝えたいには伝えたいけど、そのことで相手を苦しめる。心配かける。それも事実なんだよね…。

がんってやつは、困ったもんだ。

 

ランチの後、妹と別れ、今度は横浜のモアーズへ向かう。気に入っている居酒屋で義理の両親と、子供たちと全員集合でのお食事会だ。ここでの目的もやはり、私のカミングアウトだ。

 

でも最初はいろいろなよもやま話で盛り上がる。事前に、どうやって切り出そうかと夫と相談していたんだけど、先日お父さんが大腸内視鏡検査をしたばかりだから、その結果を聞くと言う流れで行くのが良いのではないか…と提案。その線で行くことにする。

 

実は会うなり、お母さんに、あら痩せたわね…と言われたんだけれども。そうなんですよ、最近ちょっと痩せて…と切り返す。そして飲み物をオーダーする段で、いつもはジョッキを必ず飲む私が今日はウーロン茶とか水とか言っているから、あら今日はどうしたの?と言われる。まぁ、そうくるよね。でもそこからはがんの話にはいきなり持っていかないよ。まだまだまだ。

 

しばらくして、作戦通り、大腸内視鏡検査の話から入っていった。お父さんの結果の話から、実はわたしも同じ検査をしたらですね…かくかくしかじか、と。

 

すると、この2人も、思ったよりも大騒ぎはしなかった。よくよく聞くと、夫の家系は私の家系以上にがん家系のようだ。夫の祖母も76歳位の時に大腸がんをやったらしい。そのがんは無事に手術で取れて回復したらしいけれど。だから私も大丈夫だろう!と思ってくれているのかな。いずれにしてもそんなにショックを与えなかったようで、私としてはほっとした。

 

実際にこの先のことをいろいろ考えたりすると、私も辛くなるんだけれどね。北海道に帰省し、横浜に戻ってくる日、わたしはまっすぐ有明MRI検査を受けるから、その間、一緒に帰ってくる次男はどうしよう…病院で待たせようか…と思ってたけど、次男は祖父母宅にお世話になることになった。こういう周りの協力は、これからもっと必要になるんだな…ありがたいと思う一方、申し訳なさも、すごくある。

 

そういえば妹とランチで話している中で、父の姉(私たちのおばさん)も確か大腸がんをとったよねと言う話になった。そういえばそうだったね。ぜんっぜん忘れてた!妹は、おばさんに治療の様子とかを聞いてみたら?と言うけれど、私とおばさんは全然違うし、聞いたところで何かの参考になるかというとそれはきっと違うと思うので、別に聞くつもりはないかな。イトコの旦那さんもそういえば胃がんを患ったんだったよね、ということも思い出す。そう思うと、日本人2人に1人はがんにかかると言うのも、なるほど当てはまらなくもないなと思う。まぁ、わざわざ私がそのニブンノイチに入らなくてもよかったけどね。

 

妹に言わせると、お姉ちゃんみたいにポジティブに考えられるからそうなんだろうけど、普通は、がんになった人はこういう感じじゃないだろうね、と。やっぱり私はポジティブなのかね?あえてポジティブに思ってるわけじゃないけれど、もともとこういう考え方なのだから仕方がない。いいんだか悪いんだか。

 

20日が手術の予定だと言うと、妹もその日の夕方、仕事が終わったら病院にこようかなと言う。多分実家のお母さんたちも手術の時に来るって言い出すと思うよ!と言う。そうかなぁ。その発想はなかったなぁ。そんなにみんなで集まるほどの手術じゃないと思うんだけども。

 

まぁ、何があるか分からないので、それはそれでいいのかな。

相変わらず夕方から夜になると、なんとなく便が出そうな感じがするけど出なくて、その代わりに梅干しのカスのような小さな赤茶色の血の塊みたいなのがわずかに出る。相変わらず気持ち悪いな、この症状は。痛くもかゆくもないのに、何かが出るんだもん…。

 

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