がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母が直腸がんになった話~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴ります。

ついに来た。両親に告知するときが。

2018年8月11日(土)

 

実家に帰ってきて3日目。今日は名寄でランチ女子会がある。昨日の夜のメンバーと、さらに6人ほど加わって、総勢10人ほどのにぎやかな会となった。今回も新しいお店「ダーチャ」。定食が中心のメニューラインナップで、とてもおいしかった。ロシア語のダーチャと言う名前なので、ロシアと縁があるらしく、店内にはプーチンと安倍首相のマトリョーシカが飾ってあった。さすがに今日は大所帯なので、がんのカミングアウトはなし。雰囲気壊したくないからね。

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ランチの後はひまわりを見に。名寄の夏と言えばひまわりだからね♪

映画「星守る犬」の舞台となったことで、全国的にも有名になったスポットだ。

 
星守る犬 [ 西田敏行 ]

さっきは雨粒も落ちていた空模様だったのに、この時は青空がちょうど広がり、素晴らしくいい写真が撮れた。もう今年はひまわりを見に来れないと思っていたから、とても嬉しかったよ。みんなで写真を撮って(写してくれたのは四国から来たシングルライダーさん)、わいわいと、それこそ女子高生に戻ったみたいな気持ちで楽しく過ごした。

 

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みんなに、別れ際に「手術頑張ってね」「楽しんでね」とまた声をかけられ、勇気づけられた。ここにいると本当に手術の事とか有明の病院の事とかを忘れられて楽しい。でも…もうすぐ両親への告知の時が迫っていると思うと切なくなった。そう、今夜こそ、両親へ言わねばなのだ。

 

夫が夕方、仙台からやってくるので、JRの駅まで車で迎えに行った。父も一緒に行こうか、と言ってくれたけど、そうすると作戦会議ができないから丁重にお断りし、次男だけ連れて行った。

 

汽車は時間ちょうどに到着した。実家に向かう車の中で、告知作戦について話した。私は友達がアドバイスしてくれたように、ポリープを切る程度の手術だよ、という話にして、不安がらせないようにしたいと言う話をした。しかし夫はそれには断固として反対。ちゃんとお話ししたほうがいいと言う。こんな機会はもう無いから、ということだ。こんな機会とは、私がちゃんと両親に会って、顔を見て、がんの話をする機会。確かにそれはそう…。

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そんなやりとりをしているうちに、次男が横浜にいる長男にLINEを通じて意見を聞いていたことには驚いた。長男の返信としては、ちゃんと本当のことを言ったほうがいいと。ちゃんと治る、と言うことを伝えれば大丈夫。と言う返事であった。

 

私としては本当に辛く複雑な気持ちである。娘が癌なんて絶対に嫌だと思うし、そんな娘になってしまった自分が情けないというか申し訳ない。仕方がないけれども、できるだけ両親に心配はかけたくない、不安がらせたくないと言う思いの方が強かった。それでなくても、身近な人が脳梗塞で倒れたと言う話を今朝、母と一緒に聞いたばかりだ。そこに娘ががんだなんて聞いたら、ショックが大きすぎるのではないかと思う。

 

それでもあまりに夫が激しく告知を進めるので、まぁしょうがないかな…と言う気持ちにもなった。そんなことを次々に思っていると、涙が出てきた。この件、つまりがんの件で泣くのはこれで3度目である。一度目は、最初の内視鏡検査の結果を聞いたとき。次は、放射線治療の可能性があるという話を聞いたとき。そして今回が3度目である。

 

車の中で泣いたので、今日はもう泣かないぞと決めた。それでも家が近づくにつれて、なんか気持ちが落ち着かない感じだった。でも、泣くわけにはいかない。

 

帰宅すると父と母が玄関から出てきて夫を歓迎した。テーブルにはジンギスカンの用意が既にされていて、すぐにサッポロクラシックを開けて宴が始まった。山の日の特集の、ドローン映像による日本アルプスの美しいテレビ番組を見ながら、楽しく食事が進む。ワインは昨日友人が届けてくれたばかりの、KONDOヴィンヤードさん(栗沢町)の貴重な泡、ナカイミュラワ2017。旨!

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結局、まずは夫から話を切り出すと言う作戦にしていたんだけれども、なかなか切り出さない。次男もごちそうさまをして食べ終わり、食事も終盤になった頃…ようやく切り出した。

 

お父さんお母さんは検査は受けていますか?と言う話から入った。そして結局、本当のことを一通り全部話した。

 

両親の様子はと言うと、さすがに驚いてはいただろうけれども、それほど取り乱した感じもなく、落ち着いて聞いていたように見える。そして父も実は数値が悪くてね…などという話を打ち明けてきた。まぁ、やっぱりみんないろいろあるよね。そんなこともあって、結局全てを話すことができた。もうすぐ手術をする、と言ったら、その頃なら東京へ行けると言い出した。すごく自然にそんなことを言ってくれて驚いた。親が東京に来て病院で付き添うなど、一ミリも私の頭にはなかったから。

 

だから、その必要はないと言う話をして、すべて事情を話した。入院中、夫の両親のサポートや妹にもお世話になることなどなど。すでに段取りしていることを、結局すべて話した。

 

そんな私を明るく受け止めてくれる母には本当に救われる。父もがんの知識が豊富で、すぐにわかってくれて助かる。やっぱり話して良かったと思う。夫や長男の判断は正しかった。

 

私の心も少し軽くなった。

 

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これで全て私の周りの大切な人への告知は終わった。後は手術あるのみ。がんばるしかない。仏壇に手を合わせてご先祖様にもお願いしたところだし。まずは気力と体力。そうして向かっていくしかない。

 

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