がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母による大腸がんブログ~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴るブログです。

私ががんになっても~♪森高歌わせてくれる? やっぱり参加しちゃった高校同級生飲み会

2018年9月29日(土)

 

直前まで参加を迷ったのだけれど、やっぱりみんなに会いたくて。行っちゃった。

数年前から恒例となっている、高校の同級生との飲み会。

たとえばこんな感じの会なんですが。

calorina.hatenablog.com

 

わたしががんで入院・手術していたことは、FB経由でみんな知っている。

わたしはみんなに久しぶりに会いたいし、しゃべりたいけど、みんなはどうかなぁ?

わたしが行くことで雰囲気暗くなったりしないかなぁ?

お酒はあまり飲まないけど、ついていけるかなぁ?

 

珍しくわたしがそんな風に思って、ちょっと参加を躊躇していたのね、実は。でも、ジンギスカン食べたいし(笑) やっぱり友達と会うの楽しいし。えい!っと、行っちゃいました。

 

そしたらね。

みんなとーっても温かく迎えてくれたんです。抱きしめて涙流してくれた子もいた。

えええ?そんなに?そんなに喜んでくれるの???

嬉しすぎるんですけど!

 

そして素敵なお花までいただいてしまって…泣けるではないですか…。

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がんのこともひとしきり話し、それもみんな受け止めてくれました。そして、良かった良かったって。うん、本当に良かった。私も心からそう思うよ。こうしてまたみんなと会えて、本当に良かった。

 

2次会では妙に懐かしい昭和な感じのスナック(?!)に貸切状態で入り、カラオケが始まったんだけど、私のために森高千里の「私がオバさんになっても」を入れてくれてね。いやこれ別に私のオハコでもなんでもないんだけれども(笑) でもありがたく歌わせていただきました。

 

私ががんになっても。

こうして一緒にいてくれる。楽しんでくれる。笑ってくれる仲間がいる。

そう思えたら、もうね、歌いながら泣きそうになっちゃった。

 

がんになっても、私は私。

 

でも、きっと、みんなに映る私は、ちょっと今までとは違うのかもしれない。

そして私自身も、ちょっと今までとはやっぱり何かが違うのかもしれない。

でもでも。いいんじゃない。

私も、みんなも、笑って過ごせるなら、それでいいんじゃない♪

 

帰り道もなんだか楽しい気持ちが止まらなくて、

翌日も可愛いお花に癒されて。

本当に行って良かった。みんなに会えて良かった。元気でこの場に戻って来られて良かった…とかみしめたのでありました。

 

みんなにありがとう!

 

 

 

プーさんの映画を見てダイニングバーで夕食、そんな祝日がしみじみ嬉しい

2018年9月24日(月)

 

祝日の月曜日。久しぶりに映画を見に行くことにした。すでに親と映画なんてヤダヤダ!というお年頃の中1の次男をなんとか説き伏せて(笑)付き合ってもらった。彼なりに、ママ退院記念だしまぁ付き合ってやるか!という気持ちになったことでしょう。

 

見た映画はディズニー映画で、「プーと大人になった僕

 

くまのプーさんの実写版。されこれはどんな感じなんだろう…プーさんの実写って…と半信半疑で見たけれど、秘かに働きすぎがテーマとして見え隠れしたりしていて、大人っぽいストーリーではあった。でもさすがにディズニー、映像が美しくて、実写がとても自然。プーさんはやっぱり実写になっても可愛い。声がちょっとおじさんっぽかったけど(笑)

 

たまたまこの日、プーさん色の服を着ていた私は、嬉しくなってプーさんを抱いて記念撮影をした。なんだか妙にはしゃぐ子どもみたいだな、私。

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夜は夫も合流し、観覧車が見えるこじゃれたダイニングバーで食事をした。部活で長男は参加できなかったけど、久しぶりの家族での外食。楽しかった。しみじみ、嬉しかった。また前と同じように、こんな風に普通に外食出来る日が来たのね…。たかだか1か月半ぶりくらいのことなのに、なんか、しみじみと嬉しかった。

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直腸を失った自分は、思った以上に、前の自分と感覚が違っているんだなぁと思う。別人とまではいかないけど、なんかね。違っているんだよなぁ。久々の外食をこんな風に思うなんて、自分でも不思議なほどだもの。

 

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札幌から友きたる 私に会うために… 

2018年9月21日(土) 

 

今日は、はるばる札幌から大好きな友達が私に会いに来てくれた。なかなか会えないけれど、私が帰省する際に札幌駅で子連れで会ったり、FBやLINEでのやりとりで繋がっている間柄。今回の入院の件でも、とても心配してくれて応援してくれて、それが病院にいるときもすごい力になっていたのよね。

 

その友が、ちょうど上京する用事があるということで、私に会いにわざわざ桜木町まで一人で来てくれた。いつものコレットマーレジャックポットでお茶をした。幸いにも窓際の席が空いていて、みなとみらいらしい素晴らしい眺めを彼女に見せてあげることができた。 スイーツも食べようと思っていたけれど、 あまり甘いものを食べる気がなかったのでアイスティーにした。二人でアイスティー一杯で2時間ぐらい語ってしまった♪ 寛容なお店に感謝!!!

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本当に時間が過ぎるのがあっという間なくらい、ずっと話をしていた。話題もいろいろ。思えば、退院して以降、会社と家族以外の人と会って話すのは初めてかもしれない。 FBやブログでいろんな発信をしてネット上での交流はしているけれども、リアルで顔を見ながらがんの話をしたのは家族と会社以外ではそういえば初めてだ…と気づく。

 

お互いの家族の話や、健康にまつわる話。わたしのがんの話もたっぷりさせてもらい、じっくり受け止めてもらった。とても気持ちよく話せて、私はとても幸せだった♪

 

何より、がんになった私に会いに来てくれるということ。そのことが嬉しくて、ありがたい。とても忙しい子なのに、私のために時間を割いて横浜まで来てくれて。彼女にとって私はどんなふうに映っているんだろう、とも思う。いやきっと、会いたいから、会いたいときに会いに来てくれる。そういう子なんです。なんていい子♪

 

不思議なほどに、本当に気兼ねなく心から心を許して話ができる関係なのよね。これってとても心地が良いこと。私も彼女に伝えたいことはほとんど全て伝えられたかな、と思う。検査がとても大事なことだったり、がん保険が大事なことだったり、 体が昔と今とでは違うことだったり、休むことは大切だよっていうことだったり。

 

彼女は私と似てるところがあって、いや、 私よりももっともっと動き回っていて、休むことも知らずに休もうともせずに、時には食べることも忘れてのめり込むところがあって(笑) 見ていてちょっと心配になるんだけれども、自分がこんなふうにがんを患ったからこそ、本当に、心から「休息することは大事だよ」と伝えたかった。

 

ともあれ、今日は久しぶりに楽しくおしゃべりができ、とても充実した一日だった。

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私は、もっと人に会うようにしてもいいのかもしれないな、と思った。今の私は、まだ大勢で飲み会とかそういう場所に出るようなことは、なんとなくいけないかも…と控えてしまってるところがあって。自粛するというのかな。それは自分がそうしたいから、それでいいやと思うんだけれども、こうやって外に出て人と会って話をするということも、やっぱり楽しいし、会えば相手に伝えたいことは山のように溢れてくる。

 

次に多くの人に会う機会はいつになるかと言うと…どうかな、月末に高校の同級生の集まりがある。美味しいワインを買ってきたよ、と言ってくれている仲間もいるけれども、どうしようか。行くか行かないか迷うところだ。その後は10月頭に一つオフ会があるけれども、迷う気持ちがまだある。でも、 少しずつそういう時間も増やして行って、 ワインもグラスに一杯二杯くらいは飲めるようになりたいと思う。というかまた飲みたい。前のようには飲まなくても、いいワインを少しだけ、大切に飲めるようになりたい。

長男の高校の文化祭を見に行き、びっくりドンキーでソトメシ

2019年9月16日(日)

 

またも週末二日間連続でお出かけ。今週は、長男の高校の文化祭を見に。

なぜ二日間も通ったか?は別ブログで感動を綴っております(笑)

 

calorina.hatenablog.com

 

この日のがんサバイバー的ネタとしては、

「お出かけすると、ちゃんとお昼にお昼ご飯を取ることが難しいね」ということかな。高校生が出している屋台の食べ物は魅力的だけれどまだ食べられないかな、という点と、いろんな出し物を見ていると食べることをつい忘れてしまうよ、という点。

 

やはり3食規則正しく、栄養素もカロリーも考えて食べる!がこの時期の私のミッションなので。その点気にしつつも、文化祭楽しみました。

 

で、ランチはびっくりドンキーに行きました♪

内容を選べば外食は出来るよ、ということもお伝えしたくて。そのことも、上記別ブログに書いてあります。

北海道民ソウルフードの一つと言っても過言ではない?!びっくりドンキーのバーグディッシュシリーズ。選択肢が多くて好きです。

 

 

枕のプレゼントと、朝ドラ「半分、青い」の松雪泰子を見て思ったこと

2018年9月13日(水)

 

今週月曜日から始まった在宅勤務。意外と順調である。

これだったら会社にいなくても、お役に立てる気がする。今日も上司に頼まれたワードやExcelなどの文書を作った。みんな会議が立て込んでいて作業時間が取れないから、会議のない私がやることでみんなの負担は軽減されているのではないかな。こんなことなら、通勤時間の往復2時間を無駄にしないで、在宅でその分働く方がずいぶん効率が良いような気がする。満員電車での通勤はほんとうにパワーを消耗するから。この世でなくなってしまえばいいものの一つは、間違いなく満員電車でおしくらまんじゅうの長時間通勤だ。会社に着くだけで疲れ果てるもの…。

 

ともあれ、在宅勤務、実際やってみるといろんなことがわかるものだね。

 

それにしても今朝は結構涼しくて、次男も私も鼻水がぐちぐちと出て止まらなかった。夏が終わり、秋が来たのかしら。

 

今日は妹から枕のプレゼントが届いた。退院祝いと言うことで選んでくれたもの。高さが低めで低反発が良くて、いい感じがする。私のために、何がいいかな~といろんな観点から考えて選んでくれたみたい。素直に嬉しい♪今夜初めて使うけどよく眠れるといいなぁ。

 

母と久しぶりにLINE電話をした。名寄の叔父さん夫妻が、藤沢の大叔父さんに会いに行って今日帰ってきたとのこと。大叔父さんは相変わらずしんどそうだったと言う。この調子がいつまで続くのだろうか。しんどいのが続くのは辛いなぁと思った。

 

長男は相変わらず朝練が続いている。朝5時台に起きるのが辛そうだし、私もお弁当作りが辛いけど…何とかなっている。

 

急に話は変わるけど、朝ドラ(半分、青い)の松雪泰子。すずめちゃんのお母さん役なんだけど、癌で手術をして腫瘍を検査してみたら思ったより進行していて余命が5年と診断された話が今朝あった。

 

 

私も次の火曜日が、手術で取った腫瘍の病理検査の結果を聞く日である。そこで、もし余命5年とか急に言われちゃったらどんな気持ちになるのかな。そんな事はないと思うけど、あんなシーンを見せられると嫌んなっちゃうな。どうしても癌の話は、自分と重ね合わせてしまうね。

 

夫は今日、葉加瀬太郎のコンサートに仙台で行ってきたらしい。その後、行きつけの居酒屋で飲んでエンジョイしたみたい。そんな話を聞くと、私もまた飲みたいなと思ってしまう。手術後はもちろん飲んでないし、飲まないけど、焼酎のお風呂には入った。うちにある焼酎、もう飲む日は来ないから、使い道をネットで調べたら「焼酎風呂がいい」とあった。焼酎と塩に少しエッセンシャルオイルを垂らしたものをお湯に入れたら、確かに肌がすべすべになる気がした。家でゆっくりお風呂に入って音楽を聴いて。それだけでも十分幸せだから、飲めなくても別にいっか!そんな気持ちに、自然となれている。いや、ちょっとはやっぱり、健康な身体が羨ましい…かな。

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最近のお気に入りおかずは、大豆のマリネ。ホットクックで蒸した大豆に、ツナと玉ねぎみじん切りとピクルスみじん切り、それにトマトを刻んだものを入れてマリネするもの。栗原はるみさんレシピ。ウスターソースが少し入っているのがポイントかな。美味しくて、朝昼晩と少しずつ食べている。

 

 

在宅勤務二日目の感想

2018年9月11日(火)

 

昨日から家で会社パソコンを開いて在宅勤務している。9時の始業前にパソコンでタイムカードを押し、業務開始だ。

 

初日の昨日は、ほぼメールチェック(約1200通)。まだ追いついてないけど。

そしてハングアウトでグループ会議した。画面越しとは言え、久しぶりに顔を合わせるメンバー。みんな私の復帰を待っていてくださって、喜んでくれて、とても嬉しい。

 

そして今日は、昨日いただいた業務をいくつかこなした。SNS関連などなど。パソコンがあれば出来る仕事は、オフィスにいても自宅にいても、やることは一緒だから大丈夫。

 

久しぶりに仕事復帰して見て思ったのは…パソコンをずっと見ていると目が疲れるし肩もこるね、ということ。そうか、かれこれ1か月近くパソコン見てなかったもんねぇ。ブログを書くことはあっても、一日中に近い、こんな長い時間はパソコンに向かっていなかった。これを続けていると体に悪そうだ。意識して時々身体を動かしたり、目を休めたりしないと。

 

昨日は月9にちなんで「がんストーリーは突然に」の第一話をアップした(このブログのことね)。これまでGoogle Documentで書き溜めてあったものをリライトして出せばいい。それならもう記事は山ほどあるから、いくらでも出せるね。とはいえ昼間仕事していると、なかなかできないものです…。

 

そういえば昨日の午後、東京オストミーセンターにストーマパウチを注文したら、今朝10時ごろに西濃運輸からもう届いた。あまりに早くてビックリよ!そう、パウチは病院から買うのではなく、専門の販売業者に電話で発注して取り寄せるのだ。なくならないうちに、タイミングよく過不足なく取り寄せねば。

 

今日はイオンネットスーパーで食材を購入した。毎週火曜日が定番になりそう。火曜市だからね!食材はアマゾンフレッシュとイオンの2本立てで、その時に買いたいものに合わせて選択している。1回6000円以上買わないと送料無料にはならないけど、家で毎食たべていると野菜でも肉でも結構なハイペース減るんだよね…。なので、毎回結構買っちゃう。なるべく週1で押さえていきたいと思う。

 

メルカリでの出品は順調に進んでいる。家に長い時間いると、不用品にどうしても目が行く(笑) 次々に出しては、次々に買い手がついていく。メルカリってすごいと思う。

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雑誌の整理をしていたら、2年ほど前の婦人画報が出てきた。特集に、坂本龍一「健康と音楽」があったので思わず読みふけってしまった。やはり、がんは、人の考え方・人生観を変えるものなのだな…と。坂本さんは中咽頭がんを経験されたのですね。

連続でお出かけする週末 次男のテニスと、自分がマイノリティになったという自覚

2018年9月9日(日)

 

土日連続でお出かけして母に心配されているけれど(母親というものは娘が何歳になっても母親なのですねー)、 今日はバスと地下鉄を駆使した移動だったから体力的にはそんなに消耗してない。と、思ったけれど…。やっぱり炎天下に何時間もいるのは結構負担がかかっていたかも。両腕は日焼けし、帽子はかぶっていたけど何となく頭が痛くなり…帰宅したら16時半から18時半までベッドで寝てしまった。

 

今日は次男のテニスの試合を見に行ってきたのだ。小学校の時はサッカー少年だった次男が、中学ではテニスをやりたいと言い、さて夏休みを経てどのくらい上達したかな?というのを見るのが目的。

 

朝一番の試合にピンチヒッターで出ていたらしく、それは負けてしまったらしいけれど、次の本番の試合はしっかり見ることができた。しかもその試合は勝利したのであった!

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5月に初めて見た試合は、それはそれは…さんざんなもので。サーブミスを2回して相手に1点入ったり、そもそも打ち合いにならないから、こんなんで試合なの??って思うくらいのレベルだったのね。まぁ相手が2年生だったり、ということもあったのかな。入部して間もない試合だったしね。それが今日は全然違った。次男のプレイは時々キラリと光るものがあった。サーブミスを繰り返したり空振りをしたりということはもちろんあるけれども、時々ではあるが、仲間から「神!」と言われるようなショットも披露していた(笑)

 

何より、仲間の応援とか励ましの声がけがとても素敵だなと思ったし、思ったよりちゃんとやっているので安心した。それにしてもテニスっていうのは、よく見ていると、うまいと思った子もミスはするし、何よりも集中力とか諦めない気持ちとか負けないぞという「気持ち」が実は一番大事なのじゃないかと思った。精神力がモノを言うのね。どのスポーツもそうだろうけれど、テニスって特にそうなのかなって。

 

結局、次男たちのペアは次の試合では2年生と当たっていたのかな。割と強いペアとたたかい、ストレートで負けてしまって終わった。でもよく奮闘した。もう満足! 私はそこで帰ることにした。

 

 13時を回っていたのでもうお昼を食べなければ!と思い、駅ビルに入っている讃岐うどんのお店で食べた。なんせ、三食しっかり食べることがいまの私のミッション。それが外食であれ。しかし…野菜・肉・タンパク質・主食。それらを外食でバランスよくとろうというのは結構難しい。定食屋さんも隣にあったけど、せっかくだからなんとなくうどんを食べたくて、うどん屋さんにした。きつねうどんにナスの天ぷらをつけて。そして温泉玉子をトッピングすることにした。肉はナシでいいや。タンパク質は卵でとろう。野菜は圧倒的に少ないけど、それは家で補おう。

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それからエポスカードのカウンターがあったので、ちょうどやらなきゃ!と思っていたカード更新の手続きをした。そこで発見したことは、エポスカードに紐づけて加入できるがん保険医療保険がものすごく安いということ!これは夫におすすめしよう。私はもう加入することができないからね…。本当に癌になってしまうと、色々なことができなくなっちゃうのね。特に、この、保険に加入するというのがことごとくNGになっちゃうのね。

 

そしてこの夜、Netflixで「半落ち」という映画を途中まで見ているんだけれども、そこでは骨髄バンクのドナー登録の話が出てきた。骨髄バンクも、癌にかかったことがある人は登録ができない。当然ながら、献血もできない。なかなかいろいろできなくなっちゃうんだなぁ。やっぱりもうわたしは、自分がいまどんなに健康状態がいいと思っていても、もう、健康体じゃなくなってしまったんだなぁ。そう思うと結構寂しい感じがする。これってやっぱり…がんサバイバーも「マイノリティ」ってことなんだろうな…とこの時初めて思う。

 

そういえば今日、駅のオストメイト用のトイレに入ってみた。先客がいて少し待った。出てきた先客は割と若い元気そうなお兄さんだった。若いけど、もしかしたら私と同じようなオストメイトなのかもしれないね。オストメイトは、見た目では全然わからないから。

 

今回、パウチ袋のへその辺りがちょっと緩くなってきているので、やや心配な状態。パウチ袋を貼り付けるとき、へその辺りは特に注意して丁寧にやらなきゃいけないなぁと改めて思う。外出中にはがれちゃったら大変!一応、スペアの袋はお出かけの時は忘れずに持ち歩いているけれど、それでも、はがれちゃったら一大事である…。お出かけの最中に万が一袋から出ちゃったら…想像するだけで、恐ろしい。

 

昨日からご飯はおかゆではなく普通のご飯にしている。昨日のお昼はパンを初めて食べてみた。おそるおそるね。それでも消化の調子はいいみたいで、特に腸が詰まったり痛くなったりすることはない。だからご飯はこれからも継続したいと思う。昨日はそういえばカレーも食べた。そんなに辛いものではないし、トマト缶入りのトマトカレーだけれど、それでもお腹は大丈夫みたいだった! だんだんと回復していることが、日に日に、目に見えるようにわかるのでそれはそれで嬉しい♪

 

長男は久しぶりに中学時代の友達と会って晩御飯を一緒に食べているとラインが来た。次男はテスト前だということで、一応机に向かっているが、時々脱線しているみたいだ。でもあまりガミガミ言うのはやめよう。

 

さて私はさっき変な時間に寝てしまったから、もう11時半なんだけどあまり眠くなくて。でも明日から在宅勤務開始だから、やっぱりちゃんと寝て明日に備えなければいけない。

大叔父さん(すい臓がんステージ4)のお見舞いに行き、ありがとうを伝えることができた

2018年9月8日(土) 

昨日急遽決まった藤沢の大叔父さんのお見舞い。妹夫婦が私の身体を気遣って車で来てくれて、私をピックアップしてくれて病院まで行った。ありがたい…。

 

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お見舞いの前にカフェヒュッテという可愛いお店で3人でランチした。雰囲気もいいし、山の本も置いてあるし、何よりお料理がとても美味しくて感動した。

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こういうお店があるって、辻堂って素敵♪と思う。胃腸リハビリ的にはまだフルで食べることは出来なくて、食べるものも厳選しているけれど、そんな私にも優しいメニューであった。

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さて病院に着き、7階の緩和ケア病棟へ。すずらんという名の部屋に大叔父さんはいた。会うのは一年ぶりくらいかな?何年も乳がんを患っていた大叔父さんの奥さんのお葬式以来だ。さすがにずいぶんやせて小さくなっちゃっていた。体格のいいおじさんだったけど、手足がびっくりするくらい細くなっていた。

 

確かにうつらうつらとしていて眠っているようにも見えたけれど、体を起こしてくれ、と言うので背中を起こしてあげると、しっかりと顔を見せてくれた。手を握る力はとても強いし、妹と腕相撲みたいな真似をしてもすごく強い力はあるし、顔色はそんなに悪くない。けど声はやはり小さいし、何よりすぐ目を閉じて眠るような感じになってしまう。手は時々動かすし足も動くんだけれども、目が自然と閉じてしまうから ちょっと弱々しく見えてしまう。こうやって人は終わりに近づいていくんだな…という感じが大叔父さんの身体から伝わってきた。

 

よくここだとわかったね、と言われて、どこからの情報?とも聞かれた。父さんからだよ、って答えた。私がカロリーナで、こっちがその妹で、その旦那さんがこの人だよ、っていうことが分かっているかどうかは不明だけれども、最初にそんなふうに聞いてきたということは北海道の関係の人だっていうことはわかったのかなと思う。

 

こんなふうに急に入院して、私たちびっくりしてるんですよ!と言うと、何も急にではないんだ~、と。出たり入ったりしてたからな、と言っていた。これまでの闘病の経緯は詳しく聞いていなかったけれど、そうなのね、入退院を繰り返していたのかな。

 

そして何歳になったのか聞いたら88.8歳というわけのわからない数字を言い出した(笑)

けれども実際は89歳で、次の2月で90歳になるということのようだった。そうかまだ90歳手前だったんだね。人生100年って言ってもまだ100歳には届かなかったのね…。

 

結局、余命いくばくもないというふうに聞いていたけれど、確かにそんな雰囲気ではあった。足をさすってあげると体温はとても暖かくて、でも少しむくんでいるようでもあった。そして腹水でお腹が膨れ上がっていた。しんどいよね、と聞いたら何度も細かく頷いていた。痛くはないの?と聞くと、痛くはないと。でもやっぱりしんどそうだった。

 

そうだよね 私のしんどさとは比べ物にならないと思う。強い薬で痛みを抑えているだけだろうから、本当はとても体に負担がかかっているのではないかと想像した。

 

大叔父さんの意識があるうちに思いを伝えたいと思って、私は今日ここに来た。だから、こう言った。

「大叔父さんのおかげで世界がとても近くなったし、世界中の国々のことを身近に感じることができたよ。私が海外に目を向けるようになったのは、大叔父さんのおかげです。ありがとう!」と。

 

本当にそれはそう思うのだ。大叔父さんが、マレーシアだフィリピンだインドネシアだ…という駐在経験を昭和の時代に経験し、そしてその国々の雰囲気や空気を北海道の田舎の実家まで届けてくれていたことは間違いなくて、私はそんな大叔父さんを見て世界は広いんだっていうことがわかったの。

 

その後の祖父達と一緒に巡ったといういろんな海外旅行もそうだけれども、そういえばブラジルまでも行ったと言っていたし。とにかく世界中を歩いた足なんだと思うと、さすっていると涙が出てきた。これまでずっといろんなところを歩いてきて、最後にはこうやって病院で横になって終わっていくのかな。そう思うとなんとも切なくて。

 

私にとって大叔父さんがもたらしてくれたもの、世界は繋がっているという感覚。それは田舎の少女の私に与える影響はとてつもなく大きかった。私が選んだ大学での学びは「国際関係学科」となった。その原点は大叔父さんだ。だから…すごくすごくありがとうと言いたいし、もうあまり辛い思いをさせたくないし、このまま少しずつ楽になればいいね、って声をかけた。いま身体は病気と闘っているんだね、しんどいけどね、って精一杯わたしなりのメッセージを伝えた。涙が出そうになりながら。

 

結局1時間近く、その場を去りがたくて。ずっと手を握っていたかった。薬指を絡めて約束のようなポーズもした。何の約束だかわからないのだけれど。

 

帰りがけに、ふっと一度背中を起こして、さっきまでそこに写ってたんだーとかなんとか訳のわからないことを言い出した。何が写ってたの?テレビ?と聞くと、あれ何て言った?美瑛だったかなぁ、と言う。北海道をルーツに持つ私たちと話をしていたせいか、どうやら大叔父さんの脳裏には、美瑛の美しい風景が見えていたのかもしれないね。

 

ちょっと前の7月には、大学生のお孫さんたちも一緒に、家族みんなでインドネシアに行ってきたみたいで。その写真がサイドテーブルに大事そうに置いてあった。そしてその前の5月に北海道の実家に来た様子もアルバムにたくさん収められていた。余命がわかってから、大叔父さんは精力的に思い出の地を歩いて来たんだなぁ。それにしても、7月に海外旅行で、いまは9月で、大叔父さんは命のカウントダウンに入っている。なんだか、その時間感覚が、どうにも不思議でならない。ひとは、数か月で、こんなふうに変わっていくものなのか。

 

もうこれで生きている大叔父さんに会えるのが最後かと思うと、別れ際は本当に涙が出たし、なんだか寂しいし、でも今日ここに来られて良かった。会えて良かったとも思う。少し私の入院のタイミングがずれていたら、私はもう大叔父さんに会えないままお別れかも知れないから。

 

今まで本当にお疲れ様だったね、本当に今までありがとうと最後にもう一度言った。そうすると、大叔父さんもありがとうって返してくれた。

 

長年暮らした江ノ島が近い町で、遠くに江ノ島を眺めながらの闘病の日々。それを大叔父さんは希望した。そんなおじさんの様子は、ほっとして、満足そうにも見えた。

 

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北海道大地震と停電で実家のことが心配な一日

2018年9月6日(木)

 

朝5時に起き、長男がテレビを付けたら北海道で大規模な地震との報道。どこ?小平?北海道の左のほうが震源?とか言ってたら。よく見たら安平町というところだった。聞きなれない町。合併か?と思ったらやはり2006年に早来と追分が合併した町だった。厚真町の山崩れがひどい。それもそうだし、父はよりによってこの日、町の視察旅行で帯広のホテルに泊まっている日だという。全道が停電というものすごい事態に、心配でたまらない一日だった。

 

父は午後3時ごろ、なんとか町のマイクロバスで帰宅できて、それからは発電機を回して最低限の電源をとって、生活は出来ているという。私と妹はラインで母に連絡し、夜に備えて明るいうちにいろんな準備をするようにと伝えたりした。結局、いちど電話で夕方話が出来て、夜の備えは大丈夫と言っていた。そして深夜に電気は戻ったみたい。思ったより早い復旧だったのは、すぐ裏の山に北電の発電所があるからか…?

 

それにしても、大事に至らず、心底、安心した。こんなときに離れていてできることは、SNSで情報発信するくらいしかないのよね…。もどかしい。停電になると、スマホも頼れなくなる。このことがわかったことは、北海道地震が教えてくれた教訓。

 

午後は早帰りの次男とホームズに買い物に。防災リュック30点入りを買ったり、乾パンを買ったり、防災の備えをあれこれと。車でお出かけ&買い物も余裕だわ。

 

通販で注文した服が次々に届き、嬉しくてファッションショーしている。どれも気に入った♪ これまでの自分のテイストとはちょっと違う感じもしなくもないけれど、これからの季節、大活躍のアイテムばかりだと思う。家にいながらにして楽しく買い物が出来る。ネットショッピング便利!

そうそう、小型の太陽光発電機も注文したんだった。家族分のスマホが充電できるくらいのものを。そこそこしたけど、この機会に備えておくのは悪くないと思って。

 

 

 

夫は、地震の影響で来週の北海道出張がなくなったそうで、かわりに横浜に帰ってくると。楽しみだな。

 

夜は10時になると眠くなる。というか、やはり、一日活動すると疲れるんだなぁ…。やはり、前とはカラダが違うんだなぁ、と思う。そして夜中は起きなくて済むようになった!これでだいぶ体は楽だわ。そしてご飯をかなりたくさん食べても大丈夫になってきた。腸がよく動いてくれているのを実感できている。まだまだおかゆだけどね。

 

毎日のメニューを写真に撮っている。ブログはまだ書けない。北海道地震のことでいっぱいになってしまい、自分がマイペースでいられなかった一日。

 

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退院後初の電車でお出かけ、映画「万引き家族」とショッピングへ

2018年9月5日(水) 

今日は午前中に会社のパソコンを久しぶりに開いた。そしたら電源が入らなかったので一瞬びっくりしたけど、単に充電がゼロだっただけみたい。ほっ。AC電源つないだら普通に立ち上がった。

 

そして総務部と直属の上司宛にメールを書いた。来週から在宅勤務をしたいということと、診察の日は半休を頂きたいということ。その後は時短勤務が可能かどうかという相談もした。お返事はまだ見てないけれど、ちょっとこれで胸がスッとした。私も、身体の負担を極力少なくしつつ、今まで通りに働けたら一番いいし、もちろん職場のみんなも私の完全復帰を望んでいてくれるけれど、通勤時にかかるパワーを考えたりすると…在宅だなぁ、とか。でもそれは叶うのだろうか、とか。やはり仕事との両立というところは、がんサバイバーとして悶々とするポイントの一つだ。

 

そしてそういえば今日は水曜日!映画館がレディースデーだったということを思い出した。そういえば前売り券を買ってあった「万引き家族」をまだ見ていないことに気づき、上映館を調べてみたら…なんと港南台シネサロンでしか今はもう上映していない!ということがわかった。うちから一番近い映画館ではもうやっていないのね…。私が入院している間に終わってたのね…。

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急いで昼ご飯を食べて(いつもなら昼ご飯なんて抜いてもいいけど、いまはほら、食べることが仕事なのでね。しかもタンパク質多めを意識して、卵やら納豆やらがメイン)、急いで駅まで歩いて、なんとか電車に間に合った。思ったほど歩くのは疲れない。

 

映画は12時35分からだったので、始まる前に障害者用トイレで用を足した。そういえばこんなに出かけるのは久しぶりだ。ストーマで外出するのも電車では初めて。公共のトイレも初めて使うなぁ。まぁ、特に問題もなかったけれど。

 

映画館は結構年齢層の高い人達で埋まっていた。映画自体は何と言うか…不思議な感じの映画だった。面白いとか感動するとか、そういう感想ではなくて。何と言ったらいいのだろうか。これがどうしてパルムドールという賞を取ったのかよくわからないけれど、とにかく子役が可愛かったということは言える(笑) あとは安藤サクラの演技はやっぱりすごいな、ってことも再認識できたかな。

 

映画が終わったその足で、今度は桜木町へ向かった。せっかくの水曜日だからコレットマーレカードのポイント2倍を目指して(笑)

コレットマーレは、私が最初におしりカメラを受けたクリニックも入っている複合ビル。ショッピングエリアを見るのは久しぶりで、嬉しくて結構隅々まで見て回った。すごく安いブランドがあって(Heart Marketという)1900円の70%オフなんていうのがあって、丈長トップスにスパッツみたいなパンツを買った。これぞ衝動買い。

 

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そして最後は無印に行って、思いがけず良い買い物ができた。何と私のパンツサイズは L では緩くて M になっていた!そういえば、今朝体重を測ったら55 kg だった。そうか、ピーク時の体重よりかなり減っているんだものね。そう言われてみれば、歩く時にも体が軽いような気がする…この調子で体重をキープしていきたいと思う。ちなみに自分の中での大人になってからのベスト体重は、ウエディングドレスを着たころの54kgである。あとちょっと(笑)

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そして、久しぶりにアインズアンドトルペで化粧品を物色した。そう、大腸癌が発覚したあの日も、ここのアインズトルペで少し買い物をしたんだったな。少々ヤケになり、プチ衝動買い。

その時の記事がこちら。

 

blog.omoinomama.work

 

あれからちょうど1ヶ月くらい経ったのか…。

なんだか私のがんストーリーはコレットマーレに始まり、またコレットマーレに戻ってきたという感じがする 。

 

さすがに疲れ果ててしまったみたいで、22時前にはもう横になっている。明日のごはんは、次男に研いでもらう。長男には、食器を食洗機にかけてもらっている。以前より子供達がよく動くようになってくれていることは本当に嬉しい♪