がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母による大腸がんブログ~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴るブログです。

入院6日目:手術後2日目。良かった、歩けた、食べられた!

2018年8月22日(水)

しんどかった手術翌日を経て。今日は術後2日目。

昨夜は、ついに1粒、眠剤を飲んでみた。夕食後に、眠剤と痛み止めの錠剤の計2粒の薬を、看護師さんがベッドサイドに持ってきてくれる。飲んでもいいし、飲まなくてもいいよ、っていうもの。もともと薬に頼ることはあまり好きではないタイプ。だからこれもどうしたものかと思ったけれど、さすがにね…。夜眠れないのは辛い。もともと寝つきはいいし、よく眠れるタイプだから、こうやって痛みとか体中の不快感によって夜眠れないという状態は、辛いのよ…。よく、夜眠れなくてね…という人がいるけれど、今まで私にはその感覚があまりわからなかった。でも今ならわかるよ。眠れないのって、きついね。これが何日も続いたら、おかしくなっちゃうね。

 

ということで、初めての眠剤。ようするに睡眠薬。うちのじいちゃんは「眠り薬」と呼んでいたけど、1粒飲んだらよく眠れた。熟睡できた、と思う。

 

この日の朝はまだジュースのみ。

点滴で栄養を取っているせいか、丸3日絶食の割にはおなかペコペコでもない。けど、やっぱりそろそろお腹がすくよね…。お昼からはお粥が出されることになっている。待ち遠しすぎる…。

 

まだまだ寝たきりに近い状態。電動ベッドで頭を上げたり足を上げたり高さ調整が出来る、ということを昨夜初めて知り、多少の体位移動をする程度だ。なんとか手を伸ばして、ベッドサイドの引き出しにいれてあったスマホを手に取る。術後初スマホである(笑)そして自撮りしてみる。顔が青白く、生気がなく、しかもむくんでいる…。でも一応、弱々しくも笑ったつもり。わたしは元気よ、のしるしとして、家族や義父母のラインに送信した。

 

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午前中も主治医や若い医師(チームAのメンバー。この病棟にはチームAとBがあり、私はAであった)が回診に来てくれる。おなかの様子を見て、人工肛門の様子を確認して…と。そうだった、わたしのへその隣には、人工肛門が作られたのだったよ!そういえばそうだった、と気づく朝。

 

そしてこの日の午前中、またひとつチューブフリーになった!尿の管を抜いてもらえたのだ。そもそも尿の管が通されていたのは気づかないうちであり、その時は麻酔中だったので痛くもかゆくもなく、その後も感覚は特になかった。そういえばわたし、全然トイレに行かないなぁっていうくらいの(笑)

 

で、抜かれるときの感覚は、ちょっとある。「力抜いてくださいね~」と言われて、息をふーっと吐いたら、もう抜かれていた。特に痛くもかゆくもなくて、良かった。

 

これからは、頑張ってトイレに行かなければならないのね。そっちのほうがちょっと、恐怖。なんせ、昨日は歩けなかったんだから。私、トイレまで行けるのかな…。不安。

 

そしてほどなくして、歩く練習の時が来た。昨日の屈辱から一夜、果たして大丈夫なのか?

 

今日の担当の看護師さん、昨日とはまた違う方がサポートしてくれる。小柄な方、果たして私の身体を支えられるのか?

 

おそるおそるベッドサイドに腰かける。ここまでは上手ですね!とほめられた。こういうささいなほめ言葉も、本当に嬉しいのだよ。なんせわたしは、横になってることしかできないんだから。

 

そして立ち上がってみる。お、昨日とは全然感覚が違う!

めまいもしない、脂汗も出ない、吐き気もないよ!これならいけそうだ。

その場で足踏みし、ふらつかないことを確認。よし、今日は大丈夫だ。

 

そのまま、点滴を連れたまま、看護師さんの付き添いで病棟内を歩いてみることにする。動くとまだイテテ…という感じで切ったところが少し痛むけれど、歩けている自分に感動!

人間、日々、進歩しているのであるよ…。嬉しいよ…。

 

そんなわけで、晴れてひとりでトイレに行くことが出来るようになったのだ。これはすごい進歩なのだ。

そして同時に、尿量測定が始まった。トイレに設置されたわたし専用の計量カップで、尿が1回に付き何cc出たのかを紙に記録する。時間と量を都度、手書きしていく。面倒だけど、尿の量も大切なサインなんだという。

 

さて、お待ちかねのランチタイム。

五分粥1/2量からの再スタートだ。うれしい…。お粥はもとより、おかずがこんなに!!

サーモンのクリーム煮だ。デザートにモモ缶も。嬉しい…。

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ただ、看護師さんからは、控えめに食べるようにとのお達しである。急にたくさん食べると、腸が詰まってしまうという。それはいやだ。だから、控えめにする。食べたいけど、我慢する。

 

かくして、丸3日ぶりに食べ物を口にした。一口一口、ゆっくりと。かみしめるように、すこーしずつ、身体に食べ物を通していく。五分粥とは、ほとんどドロドロのお粥である。でも、お米の味がしみじみと美味しいなぁ。

 

味わう一方で、食べる怖さもある。食べることで、排泄物も変わっていく。それはわたしにとって、未知の世界だ。そもそも、お通じを人工肛門から出すということ自体、未知の世界なのだが。

 

いまのところ水分しかとっていなかったし、どうやらいつの間にか袋にたまったものを看護師さんが処理してくれていたようなので、ほぼ、排泄の実感はない。けれど、これからものを食べるとなると、それなりに出てくるわけで…。どういう感じなんだろう。未知の世界に対する不安がすこしだけ湧いてくる。だから手放しには食べられないのだ。食べること、それ自体がリハビリという感じもあり。腸の機能をまた元に戻すための、まさにリハビリなのだ。食べることが。

 

食べると元気がわいてきて。昨日までのほぼ無気力なわたしとはもう決別だ。なんせ、歩けるようになったしね。午後また訪ねてくれた母と次男と、埼玉の妹と一緒に、1階のタリーズまで行ってみた。すごいよね、昨日まで寝たきりだったのに、もうこんなに移動が出来る!

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嬉しくて、そしてまた撮影役の次男の一言がおかしかったのか、母娘3人で大笑いしている。こんなに元気になれた自分に一安心だよ。本当に良かった。

 

みんなを見送り、部屋に戻ると夕食が届いていた。今度は鶏肉だ。肉は久しぶりだ~

ペロリと平らげたいくらい美味しいけど、ここは我慢の子。半分の量をキープするのだ。それにしても、この量ぜんぶ食べても207kcalって…。これ続けたら、間違いなくやせるわー。

 

久しぶりに空を映したくなって、窓辺に移動した。ん?今宵はスーパームーン

大きな満月を映した。

 

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こうして一日一日過ぎてゆく。そして一日一日、わたしは元気になる。

 

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入院2日目:まだまだ余裕。の手術前々日は病院を巡り、患者仲間と語った

2018年8月18日(土) 手術の前々日

 

入院2日目。今日は検査など特にないので気楽!

 

夜はまぁ、よく眠れたのだろう。最初、完全消灯の9時半にベッドサイドの小さな灯りを消して横になって、なんとなく起きたらまだ11時半でビビり、トイレに行ってまた寝たら、そのあとはそこそこ眠れたようだ。起きたら6時半だったから。誰かに対する看護師さんの検温の声掛けで目覚めた。

 

朝ごはんは温泉卵、野菜炒め鶏ひき肉入り、みそ汁、オレンジであった。ご飯はまだ普通のごはん!

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思えば、これが最後の普通ごはんである。この日の昼からおかゆ、しかも五分がゆになったのでね…。そういえば牛乳もついていたので、朝ごはん食べてすぐにファミマでアイスコーヒーを買い、自分で持ってきたカップに移し替えてそこに牛乳入れてアイスオレにして飲んだ。

 

朝の体温は36.5度。このところ私にしては体温高めだ。もともと35度台後半の人だったのに。血圧は113の53、下が低いけど特に何も言われず。ちなみに夜8時の時点では36.4度、血圧は118の73であった。

 

今日は11時待ち合わせで義理の両親が来るというので、それまでにシャワーを浴びようと思って10時20分から予約した。シャワー室は病棟に2室あり、20分一枠で設定されている。予約用紙の希望時間帯のところに部屋番号を書いて利用する。私の前の利用者がいなかったみたいなので、実際には10時15分から利用して、余裕で間に合った。不覚にもシャンプーを2本持ってきてしまっており、その代わりリンスがないよ…。でもドライヤー前にアルガンオイルを髪に付けたら十分なめらかであった。これで今回は乗り切ろう。顔用に日頃使っているアルガンオイルだけど、髪にも使える。オイルさまさまである。

 
生活の木 有機アルガンオイル・クリア 精製 25ml

そのあとは12階のベランダに登って写真や動画を撮ったりした。わたしのいる7階とはまた視点が違って、いちだんと見える範囲が広がる。東京ビッグサイトの全容も見渡せ、遠くには、わたしが江東区民だったころにはまだなかった橋、東京ゲートブリッジも見えた。

 

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ここにはでかでかと病院名が建物の外壁に書いてある…。まだFBやインスタの投稿には施設名をカミングアウトしていない。わかる人にはわかるレベルの書き方だけど。さあ、いつこの場所にいることをみんなに明かそうか。まだどうしようか迷っている自分がいる。書きたいような、書きたくないような。

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そういえば今朝、お向かいのベッドのおばあちゃんが退院された。お帰り際に声をかけてみた。盲腸のがんだったんだそう。区の検診項目に今年から便潜血検査が入り、それで陽性になってカメラをしたら盲腸のがんだったと。でも1週間の入院で済んだと。86歳でとてもお元気。自覚症状はなかったそうだ。まだまだ長生きできるねおばあちゃん!

 

おばあちゃんは、息子さんとみられる男性と帰っていった。ちょっといびき気味のおばあちゃんだったので、今夜から静かに眠れるかなぁ、実はホッと一安心。病院生活は、集団生活ですからね。

 

そして間もなく、お向かいはすっかりきれいに掃除され、いったんベッドは引き下げられ、再度あたらしいものが搬入された。



そうこしているうちに夫と義理の両親が到着。デイルームでしばらく話をしているうちに私の昼食が届いたので、病室ではなくデイルームでおしゃべりしながら食べた。それからみんながのお昼ご飯は、1階の東京会館へ降りて。私はクリームあんみつを食べた。しばらくシュガーフリー生活を続けていて砂糖をとっていなかったから、こんなの久しぶりだ!あまい…

またしばらく食べることはないだろうから、しばし、この甘さに浸った。

 

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義理の両親に対しては、これまでのことを、夫が上手に先生に成り代わって説明をしてくれた。おかげで、だいぶ理解が進んだようだ。かれこれ2時近くまで滞在してくれた。

 

2時からは同じく1階のタリーズでのコーヒー教室。なんと無料である。タリーズは、創業者の松田さんがお父さんをがんで亡くされた?とかで、病院でのくつろぎの場の必要性を感じて病院出店を目指したのだそう。まずは東大病院に入れたのが10年ほど前で、今では全国50か所くらいに病院内タリーズがあるんですって。知らなかったなぁ。

 

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アイスコーヒーの美味しい入れ方、シロップ入りのアレンジコーヒーを教わった。生徒は私たち二人と、女性二人。このお二人は親子かと思ったら違っていて、一人のおばあさんはこの病院歴14年の大ベテラン。もう一人も方も6年前くらいに最初にかかったらしい。乳がんらしい。私が明日から手術前でコーヒーが飲めないんです、と言ったら二人は驚いていた。がんも部位によってずいぶん違うのだよね。その女性は私たち夫婦の様子を秘かに写真におさめてくれ、Airdropにてその場で連携してくださった。とてもいい写真なので、あとでアップしよう。

 

そしていったん部屋に戻り、それからデイルームで夫と少し話をし、スケジュール確認を11月ぶんまでやったうえで、夫は帰っていった。私は今日届いたポケットWifiを使ってみたが、すこぶる調子がいいよ!タブレットもスイスイとネットにつながるし、ワンセグでテレビも映った。

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これで30日間5400円は悪くないと思う。ちなみに利用したのは楽天でオーダーしたこれ。


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そうこうしているうちに晩御飯が届き、一人でデイルームで食べた。自分のベッドはどうも薄暗くて居心地があまり良くないのでね…。

 

食後、部屋に戻ったらちょうど奥のベッドのAさんがいたので、窓辺にしばし座ってお話を聞いた。Aさんはわたしと一緒のタイミングで入院したひと。そのあと、先に入院していたBさんも交えて3人で話をした。Bさんはストーマ閉鎖の手術で入院している人。いわば、私の先輩格である。わたしがこれから経験することを、一足先に経験される人である。

 

このお二人は、私どころではない大変さを経験されていた。まずはAさん。東京近県にお住まいの、56歳のお母さん。特に不調はなかったけど初めて去年夏に検診を受けたら、便潜血が出たんだそう。それで調べたら大腸がんで肺に転移があって、地元の大病院では余命3か月と宣告されたんだと…。進行させないための化学療法を、と勧められたが、納得のいかないお子さんたちがいろいろと調べたところ有明にたどり着いたんだとか。ここでは、手術は何回か繰り返すけど、取れるところまでがんを取ると言われたんだそうだ。なんとも壮絶な経緯である。余命3か月って…そんな宣告を受けた経験がおありだなんて。ちなみに、見た目はとってもお元気で、明るく可愛いお母さんだ。この日の時点で、すでに余命宣告から軽く3か月は経っている。

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もう一人のBさんは52歳。自覚症状はなく、年頃だしそろそろしっかりエコー検査でも受けてみよう…ということでやってみたら、がんが見つかったと。平たいタイプのがんで、そこそこ大きかったので、まず放射線治療で5日間通ったけれど、これがとっても痛くて大変だったんだって…。その後、抗がん剤もやったとのことだが、そっちのほうがまだ良かったんだって…。つらい治療を頑張ってこられて、今ここがあるんですね。二人とも右胸の上の、抗がん剤を入れるところ(ポートと言うらしい)を見せてくれたけど、私には痛々しく映った。お二人はもうすっかり慣れた風に、「これあるとシートベルトとかリュックができないのよねー」なんて言い合っていらっしゃる。強いな。

 

とにかく、お二人のこれまでの闘病体験談は、私にとって結構かなり衝撃的であった。私など、本当に、がん患者を名乗るのも申し訳ないくらいですよ…。

 

それにしてもお二人とも顔色はいいしふっくらしているし、とてもがん闘病中には見えない。そして、明るい!

聞くと、お二人とも食べるのが大好きでよく食べるんだそう。アルコールは二人ともあまりとらない。タバコも吸わない。Bさんは、自分は暴飲暴食が原因かな、とおっしゃっていた。うーーーん。なんだろうね、がんの原因って。みんなの共通項があるわけでもなく、本当にわからなくなる。

 

この日の夜はなんだか眠りが浅くて、10時に一度寝て0時半に一度目が覚めて、そのあと目は閉じるものの寝つけなかった…。何度も寝返りを打ったけど、なんだかね。いろいろと頭に浮かぶことがあった。なんで私はがんになったのかなぁ。好奇心が強い私だから、未知の世界を知りたい気持ちはいつもある。いまいるこの病院の世界は、未知の世界。その世界を知り、みんなに知らせるために、私はがんになったのかなぁ、とかね…。

 

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入院1日目:いざ出陣!がん研有明病院、入院初日の長い一日のこと

2018年8月17日(金)

 

ついにこの日がやってきた。病院モードに突入の日。手術のための2週間の入院の日々が、ついに今日から始まる。

 

北海道にいるときは、本当にこの有明のことを忘れ去るくらい、楽しい日々だった。有明は悪くないんだけどさ、やっぱりね。病院に一歩足を踏み入れると、そこは何とも言えない別世界が広がっているんだよなぁ。私が「患者」に切り替わる世界…。



昨夜は午前2時にベッドに入り、すぐに眠れたようでそうでもなくて。次男の部活が7時半からなので、私より先に出かける。しばらく見送り出来ないかと思うと少し寂しい。ハイタッチして見送った。

 

それからも怒涛の時間。お風呂に入り髪を洗い、洗濯し、子どもたちの晩御飯にするためのチリコンカンをホットクックに仕込む。デバイス系の充電機器などを準備して、ゴミ袋を3つ捨ててきた。この期に及んで、ゴミ袋3袋である。今までどれだけさぼっていたか…。我ながらあきれる。

 

よし、いよいよ家を出るぞ!

鍵をかけて数メートル歩きだしたとき、あ!

そう言えば呼吸の練習の器具、忘れてた!

急いで部屋に取りに戻る。

 

ああ、どこまでドジでバタバタなんだ自分…

 

暑いし、荷物も多いので、今日はタクベルを呼んで最寄り駅までタクシーを使った。いい運転手さんで良かった。これから入院するんです!大腸がんの手術です、って話して。おじさんは少し驚いていたけど、話を聞いてくれたので、大腸内視鏡検査で見つかったんですよと話した。運転手さんはおしりカメラ未経験だった。もちろん強くオススメした。

 

電車に乗り込み、病院のある国際展示場前駅に向かう。

いざ出陣!と言う気持ち。まさに。

新しい世界、私の知らない未知の世界に入り込むのは、楽しみではある。世界を広げる第1歩。行ってやろうじゃないの!

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1階の入院受付窓口で手続きをする。私と同じように、ゴロゴロバッグを持って、今日から入院のひとたちがたくさんいる。4つある窓口は埋まっている。各種書類(パジャマ貸し出しの紙、差額ベッドの人はその承諾書など)にサインをし、その足で同じ1階の採血の部屋に行く。今日も6つくらいのシリンダーに採血された。

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そしていよいよ、初めて足を踏み入れる入院用のエレベータへ。

 

757の部屋はナースセンターのすぐ近くだった。4人部屋で、奥はHさん。漏れ伝え聞いた話によると、ストーマを戻す手術のために入院しているらしい。まだ40代に見える。向かいはおばあちゃん。漏れ伝え聞いた話によると、明日退院らしい。斜め前がNさん、今日同じタイミングで入院した50代くらいの女性。漏れ伝えい聞いた話によると、大腸と肝臓を切る手術をするらしく、ちょっと大変だとか…。そうだよなぁ、いろんな状態の人が入院している。共通しているのはがんということ。消化器外科の入院病棟が7階というわけだ。

 

ここはがんの専門病院だから、どこに出来たがんかによって、階数が違ってくる。エレベータを境に東病棟と西病棟に分かれていて、わたしの7階は、東病棟が大腸(下部消化管)、西病棟が胃と食道(上部消化管)というふうに分類されている。近年は胃がんが減って大腸がんが増えているから、西病棟に大腸の人が入ることも多くなったと聞いた。

 

お見舞いの人が結構出入りしていて、にぎやかな時間帯もある。静かなときもある。うん、居心地はなかなか悪くない。1階2階の検査フロア同様、明るいインテリアなのが効いているのかな。

 

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12時半ごろに待望のランチが到着!

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プラスチックのふたを開けると、まだ温かいごはんが!そして味付けがやさしくておいしいおかずにビックリ。これなら毎日でもいい。カレイの揚げ煮がとてもいい。こんにゃくと昆布の煮たのとか、なによりお吸い物のだしがとてもいい。カリフラワーのマリネみたいなサラダも美味しい。昔の私なら味付けが物足りないかもしれないけれど、今はちょうどいいか感じ。このくらい薄味だと、だしの味わいがしっかり感じられて、しみじみと美味しい…

病院での楽しみが一つ増えたわ♪

 

食べ終わってしばらくして、レントゲン検査で呼ばれた。血液に続き本日二つ目の検査。普通の胸のと、あお向け寝でおなかを上から映すのをした。

 

それから麻酔科の先生とマンツーマンで話をした。麻酔とは何ぞやという資料を見ながら、起こりうるリスクの話。全身麻酔だから、全身の筋肉をゆるめるんだそうで、そうすると呼吸も止まるから、のどに管を入れて人工呼吸で管理するのだそう。だから術後はのどの違和感があるんだそう。心臓は止めたら死んじゃうので止めないけれど、呼吸って止まるんだね…。いろいろと勉強になります。

 

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女性の先生だった。わかりやすい説明だったし、この先生も感じがいい。受付の方といい、血液検査の方といい、ここのスタッフの方はみなさん感じがよくて素敵ですね、と思わずこの先生に言った。先生は、あらそうですか!ととても明るい表情になった。わたしは、素敵なことは素敵ですと伝えたいタチなので、そんなことで喜んでいただけると嬉しい。

 

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そうこうしているうちに仙台から夫が到着。14時頃だろうか。15時過ぎると言っていたのに、早かったね。少し雑談をしていると、また呼ばれて、おなかの印付けをした。ストーマ、つまり人工肛門を設置する位置を事前に決めるのである。上下の2か所にマークして、上のほうはかがんだときにしわになるからイマイチと言っていた。ベルトを通常する人なんかは、ベルトが当たらない位置などに定めるらしい。紫の消えにくいペンで印をつけたけど、シャワーの際など、消えないように気を付けるようにと言われた。最後に印の写真を撮り、終わった。

 

部屋に戻ってまた少し雑談をしていると、今度は手術の説明ということで担当の先生に呼ばれた。麻酔科の先生と話したのと同じ部屋で、夫と二人で聞いた。それはそれはわかりやすい、詳しくて長い説明だった。

 

厳密に言うと、主治医で執刀医のF先生はこの日は非番で、同じチームの若手のT先生が説明をしてくれたのだった。私の患部の写真やエコーやらMRIやらCTやらの写真を見て、説明してくれた。プリントアウトされた紙の資料も利用して、図解でよくよく説明してくれた。お医者さんって理系のひとなのに、すごくコミュ力高くてびっくり!こういうお医者さんばかりだといいね。夫の質問にもしっかり答えてくれた(なぜか患者本人より、家族のほうが質問を多くするんですな)。

 

この説明によりわかったことは、がんのステージの決め方。

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ステージっていうのは

 

1.腫瘍の浸潤 (しんじゅん、と読む。がんが、身体のどのくらいの深さまで入りこんでいるか)

2.リンパ節転移(がんがリンパ節に転移しているかどうか)

3.多臓器転移(読んで字のごとく。原因となるがん:原発巣が大腸であっても、転移で肝臓や肺などに転移しているかどうか)

 

の有無をトータルして決めるんだそうだ。

 

私は2.3はなくて、1は第3層目の筋層に達してるから決して浅くはないけれど、これだとステージ1というんだそうだ。なるほどね。

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リンパ節転移については、いまあらゆる検査で見た感じは転移はないけれど、手術で組織を取ってみて、取ったリンパを調べてはじめて、転移はないね、ということが正式に言えるらしい。今の時点でない人は、取ってみても大概ないことが多いらしいけど、100パーセントではないと。そうだよね、何事も100パーセントはないからね。ちなみに手術後1か月ほどでがん組織の生研の結果がようやく出るんだって。

 

でも今はそんな先のことより、手術後の回復をまず第一に考えてと言われた。化学療法実施の可能性があるかないかも、まだ先の話だと。放射線治療はたぶんこれから先の段階ではないだろうとのこと。そうかぁ。でもまだ化学療法は可能性があるのだなぁ…。

 

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そしてストーマのこと。肛門まで4センチ未満のところにがんがある人は、必ずストーマにすると。永久の場合も一時的の場合もあるけど、私は5センチだそうで、ギリギリ4センチ超えてるんだけど、一時的ストーマにするとのこと。肛門の周りの神経は複雑で、そこを手術するわけだから、やはり手術としては簡単ではないらしい。そして一時的ストーマを戻すのは術後から3か月後くらいで、入院期間は1週間くらいの手術だという。ストーマ閉鎖後に起こる頻便傾向は、ストーマ戻しても何年たっても変わらないんだと言われる。頻尿は聞くけど頻便ってあまり効かないぞ。自分がそれになるのか。うーん、それはちょっと結構かなりショックだけれども、生きるためにはそんなこと言ってられないしね。

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とにかく、よーくよーく納得できる素晴らしい説明であった。ダヴィンチというロボット手術も導入されているんだって。このあいだ見た嵐の二宮君が出てた「ブラックペアン」という医療ドラマと同じだね。でもここでは全国からエキスパートが集まっていて症例も多く、ダヴィンチより人の手のほうがいいと先生自ら言っていた。私が言うのもなんですけれど、と少し照れながらも、その言葉には自信が感じられてとても良かった。腕に自信のある先生にやってもらいたいからね。堂々と技術を誇って欲しいからね。

 

この先生は地方のご出身だったけど、やはり、全国のエキスパートが集まるこの病院でやってみたかったんだそう。同じような志の先生が、全国から集まるんだそうです。

 

私からの質問は、46歳は若いほうですよね、ということ。確かに若いほうだと言われた。そっか、これだけがん患者の多い病院でも、私は若いほうに入るんだね…。それで、50歳以下の女性には婦人科の関連も調べたほうがいいということで、この日このあと婦人科で子宮と卵巣のがん検診を受けたのであった。これは聞いてなかったけれど。

 

幸い、すぐに診てもらえて、「特に所見は見当たらないから、手術がんばってね」と婦人科の女医さんに励まされ、思わずうるっときた。

 

私からの先生へのもう一つの質問。

このがんは去年の会社の検診では見つからなかったけど、どういうことでしょう?

 

これには、去年はあっても小さかったかもしれないと。で、来年まで気づかなければどうなっていたんでしょうと聞くと、かなり大きくなっていたでしょうねと言われた。かなり、ですか…。若いと進行も早いっていうしね…。今回もし気づかなかったことを想像すると、本当に怖くなる。体を切るのはいやだけど、いま見つかったことは本当にラッキーなのである、と改めて強く思う次第。おしりカメラ大事!!!

 

この先生も本当におだやかで頭がよさそうで。こういう先生にどんどん活躍していただきたい。かれこれ1時間くらい話していたかもしれない。こんなに時間をかけてくれることに感激した。さすががんの専門病院、有明だからなんだろうか。がんの手術前には、みんなこのくらい詳しい説明を受けるものなのかな。

 

手術までの日程がスピーディで驚いたことについても聞いたら、ここはなるべく待たせない方針だと。やはりここにしてよかったと、とみに思う。まぁ、まだ手術前だから、今のところはね…という但し付きだけど。全体的にここまでの印象はものすごくいい。

 

山のような承諾書(輸血のとか、研究に参加することに同意するかとか)にサインをした。承諾書には怖いことも書かれているから、慎重にサインしたいけれど、サインしないことにはコトが始まらないのでね…。

 

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そのあとベッドに戻ったら、今度は薬の説明のT薬剤師がやってきた。薬の一覧表を持って。これも写真付き日付別に分類されたカラーの資料でとてもわかりやすい。薬といってもほとんど点滴なのである。1本6時間かけて24時間で4本、それを2日半だと…。食べ物の代わりに点滴だものねぇ、ずっとぶらさがっているのだね、点滴が。だからここのみなさんは、点滴しながら歩いているのだね。私もそんな生活に突入するのか…まだ信じられない。

 

けど、もう、ここは病院で入院病室で、私は患者。避けられない事実なのである。なんだか現実と非現実の間を行ったり来たりしている気分。先生方の話を聞いているときはとても客観的な気分で、記者の取材の気分で聞いてしまうのだけれど、これはまぎれもなく私自身の体の中でこれから起こることなのである。なんだかすごく変な感覚なのである。

 

先生の説明を聞いていると、臓器を切ることの影響がどれだけ大きいか。想像するだけで恐ろしくなる。間違いなく今までの、今日いる自分とは違う自分の体になっているということが、果たしてどういうことなのか。軽くとらえている場合じゃない。いや軽くとらえてはいないけれど、そんなに明るくもいられない未来だよなぁ。なんて実は結構思っている。客観視しているとはいえ、実はやっぱり不安は大きいよ。社会復帰がいつどんな風に出来るのかなぁ。でも、とにかくやってみるしかないんだよね。

 

2週間の入院も、早い人はもっと早いとか。痛み止めの点滴は、自分の痛みに応じてボタンを押したら注入されるというけど、その痛みも人によって違うとか。そりゃあわかっているけれど、自分がどのタイプなのか未知なのは結構不安ではある。身体はひとりひとり違うから、もう、本当にやってみるまで誰もわからないのだ。

 

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晩御飯の前に夫と二人で、1Fと5Fでお買い物をした。手術用のパンツとか、ストーマ用のハサミとかね。楽しいお買い物とは言い難いが。そういえば明日は1Fのタリーズでコーヒー講座があるから、夫と二人で出ようかなと。

 

部屋に帰ったらもう夕食が置いてあって、夫を見送ってから一人で食べた。今回も魚だが、相変わらずお吸い物が美味しい。

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食べ終わったころ、夕日がきれいに見えるわよ!と部屋のみんなが言うので窓辺に行ってみたら、確かに都会的なきれいなグラデーションの空であった。思わず窓を少し開けてもらって撮影した。Nさんによると反対側ではTDLの花火が見えるらしい。そういう思いがけない楽しみもあるのね、ここは。

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そして歯磨きして、いま、サロンスペースでパソコンでこれを書いている。部屋はどうも薄暗くて良くない。私の居場所は、差額ベッド代なしの、通路側の窓がないエリア。差額一日5000円で窓側も選べたけど、2週間で5000円か…結構なお値段。ここは我慢して、高級温泉旅館代に回したいから(笑)

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点滴もつけてない元気な患者のうちは、明るくて広々としたサロンスペースにいる時間を多くしよう。明日からはポケットWifiも届くし、もっと快適にいろいろやれそう。

 

でも消灯は9時、完全消灯は9時半なんだよね…。早寝早起き。長い一日だったなぁ。今夜はよく眠れるといいな。今日は朝家を出る前にシャワーしたから、シャワーは明日にしよう。

入院前夜はとにかく忙しかった

2018年8月16日(木)

 

入院前夜はとにかく忙しかった。

 

北海道から横浜に戻ってきたのが8月14日。そして、入院するのが8月17日。

つまり8月16日は入院前夜である。

とにかく大忙しの一日であった。

 

朝と夜にスカイプレッスンがあり、

日中は掃除に洗濯、買い出し。

なんせ明日から2週間、わたしは家を空けるのだ。下手したら2週間以上?

それは手術してみないとわからない…。

最悪のことは考えない。けど、2週間おかあさんがいない家というのはね。いろいろと、もろもろの準備が必要なのであるよ。

 

明日から母と、義理の母と、ふたりの母たちが交代で我が家に寝泊まりし、子どもたちのサポートをしてくれる。

 

たとえ親であれ、よそのひとに家に寝泊まりしてもらう、しかもわたしがいない間に…

この状況、あまり気持ちのいいものではない(苦笑)

ふだんからすみずみ掃除が行き届いている家ならまだしも。ねぇ。

となると、掃除にも気合が入るし、シーツやバスタオルなんかのお客様用も準備したくなる。

 

ということで、押入れから台所にお風呂まで。いつもより頑張った。

 

そうこうしているうちにお昼になる。夏休みの次男のためのオムライスを作る。しばらくご飯づくりも出来ないなぁ。だから好物を作ってあげたい。

 

買い出しでは、お母さんたちのためにスリッパやバスタオルなど。そしてこの先1週間は大丈夫なように、食材も買い込んだ。北海道からいきなりやってくる母が、この都会で買い物にいけるわけがないし、行かせたくないし。準備できることはしておかないと!

 

晩ご飯は、スープカレーとかトンカツとか、大好きだけどきっと今後あまり食べてはいけなさそうなものを食べに出かけようと思っていたけれど、ダメだ。忙しくて!無理無理…

 

スーパーでさっき買ってきた安いお寿司と天ぷらを、ビールも飲まずに、淡々と食べる夕食となった。こんなものよね…。まぁ、ある意味、普段通りっていうことが一番よいのかな。

 

丸一日動き回ってへとへとになったけど、最後に一仕事。

 

病院に持っていく荷物を小さいスーツケースにまとめ、出陣への準備は整った。

わたしの気持ちも、うん。整ってる。はず。

 

乾いた洗濯物の山に手を付けることだけが出来ず…

息子たちよ、ここだけは、頼んだよ。おばあちゃんたちが来るまでに、たたんで、しまっておくことを責任もってやりとげておくれ…。

 

しばし私のベッドともお別れだ。

本当はゆっくりじっくりベッドでの眠りを満喫したかったけれど、あれよあれよと、午前2時になっていたよ…。

 

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手術前さいごのオフィスと、サシ飲みカミングアウトで嬉しいこと

2018年8月15日(水)

 

終戦の日

ある意味、賑やかになる靖国神社を横目に、わたしは入院前最後の出勤で九段下のオフィスに向かった。暑い暑い。とにかく暑い!

 

夏休みをとっている社員も多いこの日、オフィスは人も少なく、落ち着いてた。

わたしはすでにチームメンバーへの業務の引継ぎなどは終えていたから、この日は、総務の担当の方と入院とその後の勤務についての話をしたり、給付金関連の話をしたり。

メールをチェックして、取引先の方々に休暇のお知らせメールを書いたりした。

 

しばらくオフィスに通勤しなくなるんだな…という実感は、全然ない。

なにもかもが通常通りなんだもん。相変わらずどこも痛くも痒くもないし。本当にもうすぐ手術するのかな私…

自分でも本当に変な感じがする。

 

それでも最後の出勤日である。そうなのである。

職場のみなさんに励まされ、オフィスを出てもなお、実感はわかないんだけどね…。

 

この日の夜は、

数年ぶり?に会う友人と小さなイタリアンレストランで待ち合わせた。気の置けない友人。もちろん、がんの話はまだしていない。けど、これから話そうと決めていた。二人きりで誰かと会う時は、相手がよほどの心配性でない限り、わたしはカミングアウトする。話そうと思って話すわけではないんだけど、話したくなってしまう。聞かされるほうも、たやすく聞ける内容でもないよね…と思うし、悪いなぁこんな話題…と思うこともあるけれど、なぜ話すかと言うと、私と同じ目に遭ってほしくないから。それに尽きます。しっかり対策をとれば、回避できなくもないことなんだよ、ということを、大切な友達にちゃんと伝えておきたいから。

 

なのでこの日もじっくりと話した。彼女はしっかりと受け止めてくれた。受け止めてくれたどころか、辛い記憶も紐解きながら、わたしを勇気づけてくれた。さらには、検査を受けなきゃと思っていた自分の背中を押してくれてありがとう、とまで言ってくれた。実際に、それからすぐに彼女はおしりカメラの予約を取り、実際に受診までしてくれた。

 

私の話を聞いて、おしりカメラを実際に受けてくれる人は、実はそんなに多くはない。みんないろいろな理由で、すぐには行動に移せない。でも、すぐに受けてくれる人もいる。そして早期にポリープを見つけて取っている。それこそが、わたしのカミングアウトの理由。「検査受けてきたよ!」の報告が、わたしにはとても嬉しい。検査で何か見つかっても見つからなくても、一度検査しておくと安心はできるよね。受けた人の報告の声は概して明るい。体のことは、いろいろとみんな不安や不具合があるけれど、おしりカメラでひとつ安心材料を得られれば、ひとつ不安を減らすことが出来るよね。それって、結構、大きいことだと思うんだ…。

 

大好きな友人に、ひとつでも安心材料をあげるきっかけが作れたら。がん患者冥利に尽きるってものです。

 

それにしても美味しいお店だったー。ご自慢のローストビーフは絶品でしたよ。

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こんな風に友達と夜ゴハンを美味しいお店で♪っていうのは、次はどのくらい先になるんだろう。って、また考えちゃった。

 

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バイバイ北海道。楽しかった夏の帰省旅行も終わり

2018年8月14日(火)

 

温泉で1泊し、もう横浜に戻る日がやってきた。北海道滞在の最終日。

なんとか天気は持ちこたえてくれて、曇り空ながら、雨からは免れた。ということで、夕方の飛行機の時間まで、もう少しこのあたりを観光できる!

 

新しく整備された天人峡の遊歩道を歩き、羽衣の滝の勇壮な姿を拝んだ。ここには小学生くらいの時、秋の家族旅行で来たよねぇ…なんて、懐かしみながら。

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ランチは、急きょ合流した親戚のおじさんおばさんたちと、道の駅のレストランでにぎやかにいただいた。久しぶりに会うおじさんたちはみんな元気そうで。

この場ではもちろん、がんの話はナシ。さすがにみなさんを驚かせるわけにはいかない。だって今、こんなに普通に元気なんだもの。この状態でがんだって言ってもねぇ。説明が難しいし、混乱させるだけだし、わざわざ心配かけるだけなら意味ないし。

 

そんなわけで、楽しくランチをし、まだ飛行機まで時間があったから、大人気の観光名所となった「青い池」を目指すことにした。もう5年くらい前になるかな、一度行ったことはあるんだけど、せっかく近くまで来ているからもう一度あの美瑛ブルーに会いたい!と。

 

…と。

ものすごい人気なんですけど!!

駐車場に入れないレベルの混雑ぶり。いや、人気とは聞いていましたがここまでとは!!

臨時駐車場的なところになんとか車を止め、少し歩くと、無事に青い池に到着。

うん、やっぱりキレイな青です。

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人の波がものすごくて、アジア圏のお客さんが半数以上を占めていた感じもありました。インバウンドすごいな…。

 

こうしていると本当にがんのことを忘れるので、もうずっと北海道にいたいよ。

 

でも時は過ぎ、フライト時間は迫るのだ。無情にも。

バイバイ、北海道。また帰ってくるから。絶対にね。

 

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旭岳リベンジ!そして家族で過ごす温泉で幸せを感じた日

2018年8月13日(日)

 

いよいよ今回の北海道帰省のメインイベントのひとつ。旭岳登山と湯駒荘宿泊の日が来た。9時に出発し、11時過ぎに到着。すぐにロープウェイで山に登った。あいにくの曇り空だけど、まだ雨は大丈夫!

 

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姿見の池は綺麗に見えていて、来た甲斐、大いにあり。なんせ、去年も同じ日程で来ているけれど、思いっきり雨に降られてしまって登れなかったからね。リベンジ果たしたり。

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雨の予報は3時からだから、まだまだ行けるね!と、そのまま山頂を目指した。父は膝が痛む恐れがある…と、姿見の池までの道のりも躊躇していたけれど、結局池まではみんなで登って記念撮影することが出来た。

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父と母は池のほとりのベンチで、食べ物を狙うカラスたちを気にしながらおにぎりを食べた。わたしたち親子は、さていよいよ旭岳へ。

 

登り始めるとすぐにガレ場になり、しかも軽石だから歩きにくい。しかも結構、急だし!

これは今までの山とは様子が違うね…登る人はほとんどいなくて、みんな下山だし。

ひたすら白い霧の中を進む。

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景色は圧巻。左には噴煙の富士演習場ばりの山(あくまでイメージですが)、右は少し緑で。

 

 

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でも残念なことに白さは増していき、雨も落ちてきた。そして寒い…。仕方なく7合目でおにぎりを食べて、下山することにした。残念だけど好判断。姿見の池までたどり着いたとき、本格的な雨が降り出したから。

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雨にも負けず夫婦池の方を回って歩いたら、お花がキレイでとても良かった。残雪の池もあり、とてもいいコースだ。雨合羽を次男に着せ、わたしは防水のジャケットを着たから、最低限の濡れで済んだ。旭岳、またいつかリベンジね!

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山登りが出来るのは次はいつだろう。そう思うとさみしいけど、手術前にここまで来れて良かったのだ。去年の夏よりずっといい結果だ。やはり私はラッキーなのだ!

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温泉では、卓球30分、食後にカラオケ45分を今年も無料で楽しんだ。ここの宿は何よりお湯が源泉かけ流し、しかも5種類の異なるお湯を楽しめるところが最大の魅力なんだけれど、こういうお遊び系が無料と言うのも非常に太っ腹で好きな点だ。

 

お料理は恒例のもので、美味しくいただけた。何より、登山後のクラシック生は最高に美味かった!ビールがこんなに美味しく感じられのは久しぶり。しばらくビールもおあずけだから、ここはじっくり、味わっておかないと…。

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みんなで温泉で過ごす時間は、やはり幸せ。私は北海道に来てから全然怒ってないかも。なんだろう、とにかく、楽しくて幸せなのだ。



夕食後、部屋ではいろいろと作戦会議。結局、母が上京することになり、その日程のこととか。飛行機をスマホでさっそく予約したり。バタバタと来週以降も動きそうだ。

 

母に、あんたはメンタル強いね、とか言われたけど。そうなのかもね、私、メンタル強いかもね。でも、お母さんの明るさにはかなわないよ。このお母さんの娘で本当に良かったよ。

 

そんな母も、告知から2日経ち、時間が経つにつれて徐々に心中おだやかではなくなってきているような…ふうに見える。

 

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しばらくコースに出られないと思ったらゴルフの集中力は高まるのだ!

2018年8月12日(日)

 

今日も楽しい1日だった。父と夫と3人で久々のゴルフコースへ♪

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朝8時ちょっと前に家を出て、練習をして8時48分スタートで名寄白樺カントリークラブでのラウンド。久しぶりだったけれども、今日はとても調子が良かった。まずドライバーの調子が良い。おかしな当たりのものはほとんどなかった。一個だけハザードに入ってオレンジのボールをなくしたけれども、その他は割と大丈夫だった。フェアウェイウッドも気持ちよく当たった。アイアンも昨日の練習の成果を発揮して、ボールをセットする位置を遠くしすぎなければちゃんと当たった。今日のクラブセットは実家に置いてある置きクラブセットなのだが、なぜかピッチングと9番が入ってなくて(ピッチングがないなんて!!たぶん横浜の自宅にあるゴルフバッグに2本入ってるな…)。でもその割にはすごく良かったと思う。何より素晴らしかったのがパターだ。ロングパットも二つ三つ決まった。自画自賛すいません。

 

今日の結果からわかったことは、よく言われているように、ゴルフはやっぱり集中力がものを言うスポーツだということだ。次にこうしてゴルフでコースを回れるのはいつだろうか…と思うとね、否が応でも集中力は高まるものだ。そんなふうに思いながら回るのは少し寂しいことだけれども、人工肛門、そしてそれを閉鎖した後は頻便傾向になるとすると…コースを回るのに2時間かかる中でトイレに行けないと言う事、イコール、まずゴルフは無理と言うことだ。だから!とにかく今日は集中して頑張らなければと思った。

 

キャディーさんもおばあちゃんだったけれどもとてもいい人で。何より大笑いしたのは私のスマホで3人の写真を撮ってもらうようお願いしたら、「こんなのちょしたことないから」と言って思いっきり指をカメラの前に出して撮影してくれた。「ちょす」なんて久しぶりに聞いたよ!(注:ちょす=北海道弁で触る、いじる の意味)

 

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前の組に遅れることもなく後から追い立てられることもなく、精神的にもゆったりとプレイができたのはよかった。結局のところ私のスコアは117、夫は119。これは私たちにしてはすごくいいスコア♪(すいませんレベル低くて~)

そして父は101と安定している。父にとっても満足の結果だったみたいで、みんな気持ちよくプレーを終えた。

 

味噌ラーメンを食べてお風呂に入って、家に着いたらやたらと眠くて、1時間ほど昼寝をしてしまった。めちゃくちゃ気持ちよく眠れた。こんな気持ちいい昼寝ひさしぶり。

 

そのあと炭起こしをして、バーベキューの準備。といってもほとんど母がしてくれたけど。東洋肉店で買った厚切りのラムチョップが最高だった。ホタテもおいしかった。久しぶりにビールがものすごく美味しく感じられた。飲むのは今日明日が最後だと思うけれども、とにかく今はとことん楽しみたいと思う。そしていろんな話をして、花火をして楽しんだ。

 

本当に今回帰って来れて良かったと思う。最後の風連かと思ったこともあったけれど、まだまだ風連には帰ってきたいから最後にするわけにはいかない。今日も仏様にお参りをして無事を祈ってた。仏様まいにちすみませんね。

 

埼玉の妹も両親への告知を気にしているので、母から妹にLINEで聞いたよと言う話を書いてもらった。そうしたらすかさず妹から電話が来て、母と話をしていた。そんな話をしていると、やはり母も東京に行きたい気持ちになってきたらしく…旭川ー羽田の飛行機を調べてみた。まだお盆休み中のハイシーズンなので高いけれど、空席はある。母が上京するのは何年ぶりかな?そうだ、横浜の義父母も呼んで、手術前日はみんなで有明のホテルに前泊して東京を楽しんだらいいかも。どうかな。ちょっと楽しい気分になってきた。



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ついに来た。両親に告知するときが。

2018年8月11日(土)

 

実家に帰ってきて3日目。今日は名寄でランチ女子会がある。昨日の夜のメンバーと、さらに6人ほど加わって、総勢10人ほどのにぎやかな会となった。今回も新しいお店「ダーチャ」。定食が中心のメニューラインナップで、とてもおいしかった。ロシア語のダーチャと言う名前なので、ロシアと縁があるらしく、店内にはプーチンと安倍首相のマトリョーシカが飾ってあった。さすがに今日は大所帯なので、がんのカミングアウトはなし。雰囲気壊したくないからね。

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ランチの後はひまわりを見に。名寄の夏と言えばひまわりだからね♪

映画「星守る犬」の舞台となったことで、全国的にも有名になったスポットだ。

 
星守る犬 [ 西田敏行 ]

さっきは雨粒も落ちていた空模様だったのに、この時は青空がちょうど広がり、素晴らしくいい写真が撮れた。もう今年はひまわりを見に来れないと思っていたから、とても嬉しかったよ。みんなで写真を撮って(写してくれたのは四国から来たシングルライダーさん)、わいわいと、それこそ女子高生に戻ったみたいな気持ちで楽しく過ごした。

 

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みんなに、別れ際に「手術頑張ってね」「楽しんでね」とまた声をかけられ、勇気づけられた。ここにいると本当に手術の事とか有明の病院の事とかを忘れられて楽しい。でも…もうすぐ両親への告知の時が迫っていると思うと切なくなった。そう、今夜こそ、両親へ言わねばなのだ。

 

夫が夕方、仙台からやってくるので、JRの駅まで車で迎えに行った。父も一緒に行こうか、と言ってくれたけど、そうすると作戦会議ができないから丁重にお断りし、次男だけ連れて行った。

 

汽車は時間ちょうどに到着した。実家に向かう車の中で、告知作戦について話した。私は友達がアドバイスしてくれたように、ポリープを切る程度の手術だよ、という話にして、不安がらせないようにしたいと言う話をした。しかし夫はそれには断固として反対。ちゃんとお話ししたほうがいいと言う。こんな機会はもう無いから、ということだ。こんな機会とは、私がちゃんと両親に会って、顔を見て、がんの話をする機会。確かにそれはそう…。

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そんなやりとりをしているうちに、次男が横浜にいる長男にLINEを通じて意見を聞いていたことには驚いた。長男の返信としては、ちゃんと本当のことを言ったほうがいいと。ちゃんと治る、と言うことを伝えれば大丈夫。と言う返事であった。

 

私としては本当に辛く複雑な気持ちである。娘が癌なんて絶対に嫌だと思うし、そんな娘になってしまった自分が情けないというか申し訳ない。仕方がないけれども、できるだけ両親に心配はかけたくない、不安がらせたくないと言う思いの方が強かった。それでなくても、身近な人が脳梗塞で倒れたと言う話を今朝、母と一緒に聞いたばかりだ。そこに娘ががんだなんて聞いたら、ショックが大きすぎるのではないかと思う。

 

それでもあまりに夫が激しく告知を進めるので、まぁしょうがないかな…と言う気持ちにもなった。そんなことを次々に思っていると、涙が出てきた。この件、つまりがんの件で泣くのはこれで3度目である。一度目は、最初の内視鏡検査の結果を聞いたとき。次は、放射線治療の可能性があるという話を聞いたとき。そして今回が3度目である。

 

車の中で泣いたので、今日はもう泣かないぞと決めた。それでも家が近づくにつれて、なんか気持ちが落ち着かない感じだった。でも、泣くわけにはいかない。

 

帰宅すると父と母が玄関から出てきて夫を歓迎した。テーブルにはジンギスカンの用意が既にされていて、すぐにサッポロクラシックを開けて宴が始まった。山の日の特集の、ドローン映像による日本アルプスの美しいテレビ番組を見ながら、楽しく食事が進む。ワインは昨日友人が届けてくれたばかりの、KONDOヴィンヤードさん(栗沢町)の貴重な泡、ナカイミュラワ2017。旨!

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結局、まずは夫から話を切り出すと言う作戦にしていたんだけれども、なかなか切り出さない。次男もごちそうさまをして食べ終わり、食事も終盤になった頃…ようやく切り出した。

 

お父さんお母さんは検査は受けていますか?と言う話から入った。そして結局、本当のことを一通り全部話した。

 

両親の様子はと言うと、さすがに驚いてはいただろうけれども、それほど取り乱した感じもなく、落ち着いて聞いていたように見える。そして父も実は数値が悪くてね…などという話を打ち明けてきた。まぁ、やっぱりみんないろいろあるよね。そんなこともあって、結局全てを話すことができた。もうすぐ手術をする、と言ったら、その頃なら東京へ行けると言い出した。すごく自然にそんなことを言ってくれて驚いた。親が東京に来て病院で付き添うなど、一ミリも私の頭にはなかったから。

 

だから、その必要はないと言う話をして、すべて事情を話した。入院中、夫の両親のサポートや妹にもお世話になることなどなど。すでに段取りしていることを、結局すべて話した。

 

そんな私を明るく受け止めてくれる母には本当に救われる。父もがんの知識が豊富で、すぐにわかってくれて助かる。やっぱり話して良かったと思う。夫や長男の判断は正しかった。

 

私の心も少し軽くなった。

 

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これで全て私の周りの大切な人への告知は終わった。後は手術あるのみ。がんばるしかない。仏壇に手を合わせてご先祖様にもお願いしたところだし。まずは気力と体力。そうして向かっていくしかない。

 

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地元で、高校時代の友達にカミングアウトしてみた

2018年8月10日(金)

 

夜の雨が激しい。いま、2階の寝室でひとりでいるけれど、屋根を打つ雨の音がものすごくうるさい。昼間は晴れていたのに夜のこの雨はどういうことだろうか。恵みの雨には変わりないけれど。

 

さて今日は朝から忙しかった。朝食後すぐ、納骨堂へお参りに。いったん帰宅し10時からのオンラインレッスン。それから宅急便を受け取って、西風連のGonta Cafeでランチをした。以前いちど満席で振られたことのある、ゴンタカフェ。

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念願のランチはとても美味しくて、コーヒーも美味しくて。看板犬の、ゴールデンドゥードルのゴンタくんもとても可愛い。朗らかで明るい真美さんと、名寄にいかに観光客を呼ぶか…などの話をしたのも楽しかった。このあたりの天塩川朱鞠内湖は、釣り人にとって聖地らしいと聞いた。ずっと住んでいると見えないことってあるよね。

 

ランチの後、外に出て周りを見たら、我が家の辺りより少し高いところにあるせいか、風景が開けていて空も高くて山も近くて、とてもいい感じの場所だ。ここなら確かにお客さん呼べるかも!

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それから一旦帰って今度は母方の祖父母の納骨堂へ行き、お墓にお参りをした。それからまた一旦帰ってから、父と2人でゴルフの練習に出かけた。2コイン分の打ちっぱなしをしてその後アプローチの練習をした。アイアンがうまくいかないのは、今まで、球を置く位置が少し遠すぎたようだった。ほとんど太ももに着く位のところでクラブを構えて大きな円を描くように打てば、うまくアイアンが当たった。この調子だとアイアンはきっとうまくいく!父と二人、楽しい時間。こういうときはもう、完全にがんのことなど忘れているね…。

 

それから6時に約束していた、地元の高校の同級生3人との女子会へ。2年前にできたと言うAOZORA料理店は、ランチに訪れたゴンタカフェに続き、名寄とは思えないような素敵な空間であった。今日はスパークリングを2杯飲んでみんなに合わせた。ピザや野菜がとても美味しくて、手作りチーズもあった。とてもいいお店。

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さぁ今日はみんなにカミングアウトするかどうか。楽しい話題が続いていて、ちょっと病気の話題にはふさわしくない雰囲気だな。でも途中でもう一人の友達が加わり、話がそっち方面の話題になった。この年頃になると、女子会では一つや二つは、やまい系の話が出るものだ。

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そんな流れになったので、私は「ところで大腸内視鏡検査をしたことがある?」と聞いてみたら。今日のメンバーは誰1人おしりカメラの経験がなかった。そこで私のがんが見つかった話、ステージ1だという話をした。そうするとみんなは、意外と驚いていたのかどうかわからないけれど、そうなんだ…と言う感じで受け止めてくれた。そのうちみんなも、手術の経験があるよ、などと言う話をしてくれた。身近で聞いたがんの話とかね。みんないろいろあるよね。中にとてもポジティブな子がいてね。入院生活、そして手術を楽しんだと言う。

 

まぁ、私も多少はそういう気持ちがあるけれども、そこまで楽しめるだろうか?でも、みんなから、楽しんでおいでよ!と言われてね。なんだか、みんなもポジティブなので逆にびっくりしたよ。

 

そして、親には言えない…と言う話をしたら、みんな口を揃えて「それは言ったほうがいい!」と。ポリープを取る手術をする、と言う話でいいと。悪性かどうかは取ってみなければわからない、と言うことにして、取ってみたら悪性じゃなかったよ!と言う話にすれば良いと言う。なるほどな。みんなやたらと具体的で面白かった!でも確かにそうだと思う。みんなの提案はナイスアイデアだと思う。手術することは事実だけれども、余計な心配をかけないほうがいいからね。夫にも、その線で行くように言ってみようと思う。

 

明日はいよいよ夫がやってくる。久しぶりの北海道だから楽しみにしているはず。一方で、どうやって両親に伝えようか心配をしているとも思う。その事は、妹も心配している。でもポリープ作戦で行きたいと思うからきっと大丈夫。

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ここにいると、がんのことを本当に忘れる気がする。本当に東京から、そして有明から離れていると、何もなかったみたいに思える。先週、先々週の、一連の怒涛の出来事が何にもなかったことみたいに思える。やっぱり北海道に帰ってきてよかった。こういう気持ちの切り替えは、きっととても大事だと思うから。今日もみんなに受け止めてもらえて、また少し心が軽くなったから。高校時代の友達みんな優しいなぁ。きっと結構びっくりしたと思うんだけれども。深刻に受け止めず、ポジティブに。とことんポジティブに受け止めてくれた。

 

そしてまた今日も私は、大腸内視鏡検査を強力にお勧めしておいた。とにかく外科手術になってからじゃ色々と取り返しがつかないことがあるからね。疑わしくなくても、早期に大腸内視鏡はやはりやった方が良い。私の今後のことを考えれば考えるほど、本当に強くみんなにそう訴えたい。

 

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