がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母が直腸がんになった話~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴ります。

がん確定!そして迫られる決断

2018年7月28日(土) 

 

今日は胃カメラと胃の超音波検査の日。朝から水しか飲まず、昼12時10分からの予約時間めがけてバスで移動。台風が来るとのことで子供たちは部活休み、だけど全然まだ台風っぽくはなくて。

少し早く着いたから、無印で4割引きになってたパジャマとか下着を買った。これから訪れる入院を想定してね。

 

さて胃カメラ。バナナ風味の水を飲まされ、少し奥で待って、内視鏡室へ。女医のO先生が登場し、あれからどうでしたか、などと少し雑談。五反田の病院を見てきまして、おおはた先生にお願いしたいと思っています…とか言っているうちに意識が遠のいて。今回は全然モニターが見られなかった。意識なくなってた。終わりましたよ、と言われて休憩室に入り、気持ちよーく寝ていた。でも完全には寝ていなかったな。ほかの人の診察の声がなんとなく耳に入って来たから。

 

主人が午後2時ごろ来るんです、というと、それがいいですね、とO先生は言った。そうかーやはり私はがんなんだな…とその時は思った。

 

超音波をやっているときは意識があり、ときどきモニターも見た。全然わからないけれど。生理がもうすぐ来る感じですか?排卵かな?とか言われたけど。何か見えるものが映っていたのだろうか。

 

2時過ぎていたのでそろそろ夫が来るのでは?と思い携帯にかけると、同じ施設内にあるホテルのロビーにいるという。いったん待合室に来てもらい、診察まで時間がかかるから先にご飯食べてくるようにと言われたからそばでも食べようと誘った。そじ坊でうなぎと温かいお蕎麦のセットを食べた。朝からなんにも食べてないから美味しい。この時はまだがん宣告受けてないから、まぁ、普通な感じで食べた。

 

そしてちょうど食べ終わったころに携帯が鳴り、3時過ぎ、診察室に戻った。二人でO先生と向かい合う。

 

まず本日の胃カメラとエコーの結果、特に問題なしと言われて一安心。胃カメラは毎年1回はやってね、と言われる。続いては先日の病理検査の結果ですが…と何やら紙を出される。切り取った小さな4つのポリープはがんではなかったと。しかし大きいものはやはりがんでした、と言われた。

 

見せられた紙は「病理組織検査」の報告書であった。英語で結果が書かれている。

5つ目のポリープ、30mmのものに対して、

ADENOCARCINOMA

と書いてある。日本語にすると「腺癌(せんがん)」である…。

 

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そしてがんが結構深いかもしれないから、外科的な手術が必要かもしれないという。五反田のNTT病院もいいけれど、五反田は内視鏡で浅いがんを取ることに長けた病院だと。私のは深いかも知れないから、内視鏡では取り切れない可能性があるなぁ、と…。

内視鏡の先生の所に行って、いやこれは内視鏡は無理で外科的な手術だなと判断された場合、それだけで余計な時間がかかってしまうよ、と。また一から外科の予約を取って…となると、また1週間2週間先になるんだそうだ。

 

だから最初に外科の先生の所に行って、これなら内視鏡でも行けるねとなったら、内視鏡に移行してもらうのがいいと思いますよ、と。そう考えると、外科的手術も内視鏡手術も両方兼ね備えている築地がんセンターか、がん研有明病院が良いと先生は言う。

 

もちろん横浜にもいい病院があるし、市民病院とかがんセンターとかみなと赤十字とか、それぞれいいけれど、有明にはここからも何人も患者さん送っているし、やっぱり症例数が多いから。外科的手術に慣れているところのほうがいいでしょう、と言うのが先生の見解。

 

そうですか…。そうおっしゃるなら…そうしますか。

 

本当はここでおおはた先生の名前を入れた紹介状をもらって、あさっての月曜日にはすぐ五反田に行くつもりで夫も休みを取ってくれたのだけれど。下見までして、段取りはほぼ決めていたのだけれど。

 

仕方ないなぁ、そこは。これは私が決めなければいけない。

この状況で、結構だいじな大きなことを、患者である張本人の私が、決めなければいけない。それも、すみやかに、今。

もちろん、今日決めてしまう必要もないのかも知れない。けど、ここを逃したら、また次の予約を取って紹介状をもらって…?そんなタイムロス、待っていられない!だから、わたし、決めないと、今!

 

絶対おおはた先生に見てもらうんだ!と思っていたけれど。この流れは、有明だと思う。築地か有明かと言えば、有明。なぜなら、女医先生の口からは、築地より有明が出てきているし、私のこれまでの調べでも、なんとなく築地よりも有明と思ってはいた。

 

だから、紹介状は有明で、とお願いした。

 

すると先生は、「有明のセンター長は何曜日担当かな、確か火曜日が外来診察の日だったかな。調べて受付で紹介状お渡ししますね」と言われた。頭を下げて、診察室を出る。

 

これがいわゆる、がん宣告。がん確定だ。でも、私は別に。

がんだったか、そうかそうか、やっぱりなという感じで。たいしてショックはないんだよね、本当に。不思議なくらいに冷静。だって、もう絶対がんだって思ったてからね、ここまでの1週間、調べに調べを重ねて。だから、今日はその確認って感じで。

 

でも、夫はかなりショックっぽい。なんか見ていて気の毒なくらいに。可哀そうなくらいに。私ががんだって決まったことが、相当ショックみたいだ。

 

聞くと、がんは死ぬリスクがあると思っているみたい。そうか、そうなんだ。私は全然そんな風に思ってないからね。おまえはメンタル強いなぁ、と夫は何度もつぶやいているけど、別に全然強くもなんともないよ。だって、がんも入院も経験だし、なんせ今わかって、手術で取ることができるんだから。むしろ、がんの存在をわからずに、このままがんを育てていくほうが怖いでしょ。今は、今のこの状態にわたしはむしろ感謝しているよ。

 

正社員として昔の会社に復職して丸1年とちょっと。それがなければ、こういう検査は受けていないし、便潜血検査も受けていないだろうし、がんも見つかっていなかったと思う。通勤ラッシュのストレスだとか、家庭と仕事の両立だとか、そりゃあストレスは仕事を始めてからぐっと増えたかもしれないけど、そんなことよりも、がん発見のきっかけになってくれた今の職場には、感謝しかない。

 

キャリコンの試験に7月に合格できていたことも幸いだし。あの時合格できていなければ、8月に次の試験だから、そっちも気になるしがんも気になるしで、きっとどっちつかずになる。

勝間塾に3月から入り、アルコールフリーとかシュガーフリーとか、赤身肉・加工肉を避けるとか…健康的な食事にシフトしたこともタイミングとしてはとても良かった。きっとそのことが、がんの成長を遅らせたと思うから。

 

そう思うと、いろいろ結果オーライなのだ。

夏休み中の8月にきっと一連の手術も終わることだろうし。夏休みの帰省はできなくなるかも知れないことはちょっとショックだけれども。

 

受付で無事、がん研有明病院の福長先生あての紹介状をいただき、帰宅した。福長先生は火曜日が外来で、予約診療だという。クリニックから、有明に予約の電話を入れてくれるんだそうだ。ただ、有明は土日は受付しないから、あさって月曜日に予約しますね、結果は携帯にご連絡しますね…と言われた。そうか…。ということは、最短でしあさっての火曜日の受診はさすがに難しいんだろうなぁ。月曜に予約電話入れて、翌日になんて見てもらえるのだろうか。日本一のがん専門病院と言っても過言ではない施設だ。どれだけ患者さんが待機しているんだろう、と思った。私はいつ、有明でみてもらえるのかな…。五反田でお願いできるなら、あさって月曜日に行けるのにな…。

 

有明を選んだ私の決断は、果たして、正しかったのかなぁ。ちょっと不安になる。

 

晩御飯は夫がメインで頑張って作ってくれたし、過剰なほどに私をいたわってくれている。ありがたいけれど、私は大丈夫だよ。全然いつもと変わらないんだから。身も心も。

困りごとは、食洗器が壊れて水漏れしていることだけだから…

 

土曜日だったけれど、上司には約束通り報告した。有明に行くことや、五反田の月曜日ではなくて火曜日の診察になることなどなど。上司もきっと、夫と同じレベルでショック受けているだろうなぁ。まさか本当に大腸がんだったとは、思っていなかっただろうなぁ。

 

私としては、周りの人たちにあまり心配かけたくないのよね。でもその一方で、多くの人に大腸内視鏡の検査の重要性を伝えたいし、こんなに元気印の人間の中にもがんが潜んでいたんだよ!ってことを身をもって示したい。どうしたものかな。どうやったら、伝わるかな。

 

この先、どんなことが自分に起こるのかわからないと言うのに、なぜか、そんなことをずっと考えていた。

 

わざと、自分ごとを、ひとごとみたいに見ていたいのだろうか。そうすることで、自分を落ち着けているのだろうか。

 

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