がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母が直腸がんになった話~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴ります。

要精密検査の人の何割が実際に大腸がんなのか?専業主婦・フリーランスこそ要注意!

私の自覚症状は微妙にあったものの、直接、大腸がんが発覚したきっかけは「勤務先が毎年1回受けなさいと強制的に予約を取ってくれる健康診断」での要精密検査判定、でした。(その記事はこちら)

c-calorina.hatenadiary.jp

 

私のようなルートで大腸がんがわかるケースって、やっぱり主流なのかしら?

 

日本対がん協会が2016年度に全国の支部で行った大腸がん検診の結果では、検診を受けた人のうち6%が要精密検査と判定されたとのこと。そのうち、実際に精密検査を受けた人、つまり大腸内視鏡検査を受けた人は69%。ということは、精密検査と言われたのに受けてない人が3割もいるのね…。忙しくて受ける暇がないのかしら。それとも、自分は大丈夫という確信がおありなのかしら。それとも、がんではなくて痔だ!という確証がおありなのかしら…。せっかく身体のサインが検診によって現れ出てくれたのに、おしりカメラやらなかった3割の人って本当にもったいない…。

 

さて、

精密検査を受けた人の中で実際にがんだった人は、どのくらいいると思います?私はなんとなく3割くらいいるんじゃ?と思っていましたが、なんと!わずか3%なんですって。100人のうち3,4人だけですよ、要精密検査でおしりカメラを受けてがんが見つかった人って!

 

(参考資料:公益財団法人 日本対がん協会のウェブサイト「検診の意義と目的」より)

(ちなみに同協会実施の大腸がん検診は、主に市町村に申し込みをするタイプのようです。会社の健康診断とは違うルートのようです。)

 

100人に3人…?

私ってそのうちの一人ってこと…?そんなにレアケース?

 

でもですね。

日本人に一番多いがんが大腸がんで、生きているうちにがんになるのは日本人の二人に一人って言われているんですよ。

それなのに100人に3人って、数字としておかしくない?

 

私はそんな風に感じましてね。大変少ないサンプル数ではありますが、がんの手術で入院中、私の周りにいらした他の患者さん5人に聞いてみたんですよ。みなさんのがん発覚のきっかけを。

 

するとね。私のように「自分自身が勤務する会社の健康診断:つまり毎年強制的に受けるやつ」で見つかって大腸内視鏡検査をして発見された、という人はひとりもいなかった…。

 

ではどうしてがんがわかったのか?

 

その1:パート勤務だから会社の健康診断というのは受けられなくて。なんとなく今年はじめて夫の会社の配偶者検診を受けてみたら、便潜血検査で陽性が出たので精密検査を受けて発覚した。自覚症状なし。(50代女性)

 

その2:今まで検査系は全然やったことなかったから(仕事は接客系のパート)、50も過ぎたしそろそろやらなきゃと思って半日人間ドックみたいなのを受けて大腸内視鏡検査をやったら発覚した。自覚症状なし。(50代女性)

 

その3:排便のたびにすごく出血して、これはおかしいと思って受診したらがんだった。すでにステージ4だった。ちなみにこれまで検査らしい検査は受けたことなどなかった。(50代男性)

 

その4:持病があって定期的に血液検査を受けていたところ、ある時から「貧血」であるという数字が出て、特に貧血の自覚症状もないからおかしいと思ってエコーを受けたら、大腸にがんがあり、そこから出血していたらしい。(70代女性)

 

その5:今年から区の検診で便潜血検査が受けられるようになったからやってみたら、要精密検査となり、大腸内視鏡検査をやったら大腸にがんが見つかった。自覚症状なし。(70代女性)

 

…と、まぁ、こんな状況でありました。直接のきっかけが検査と言えば検査だけど、会社の強制ではなく自ら受けているところがポイントですかね。自覚症状がないのに大腸がんだった!という人がとても多いことにも注目です。(事例が5つしかありませんが)

 

大腸は痛み神経がない臓器らしく、ポリープを切除されても、がんがこすれて出血しても、痛くもかゆくもないんですって。だから、初期症状がわかりにくいのも納得ですよね。

 

そしてそして。

上記5人のケースでお気づきのことありますか?

女性の50代、お二人が「パート」勤務で、会社の健康診断は受けていないんです。

 

ご主人の会社から配偶者検診のチャンスが与えられている方はまだいいかも知れません。そうでない場合、たとえばご主人が自営業だったら?専業主婦だったら?フリーランスだったら?

 

つまり強制的に毎年受ける「会社の健康診断」がない状態の人の中に、もし大腸がんが存在していたとしたら…。どうやって発見します???

 

これはもう、ご自身が意識を高めて、自らの判断で検診を受けに行くしかないですよね。区から送られてくる40歳以上対象のがん検診のお知らせを見逃さず、ちゃんと自分でクリニックに予約を入れて。やるしかないんですよね。

 

ちなみに、どのくらいの人が検診を受けているかの年別グラフ・男女別はこちら。

f:id:calorina:20180925001447p:plain

 

(出典:「国民生活基礎調査」から推計された国および都道府県別がん検診受診率のデータ

より。)

 

実は私もおととしまではフリーランスで働いていたので、検診は自分でなんとかするしかありませんでした。夫の扶養に入っているときは、配偶者検診を受けましたが、扶養を外れてからは自分で受けるしか…なのですが、恥ずかしながら大腸は受けてなかったなぁ。婦人科系は受けてましたが。なぜか大腸はスルーしてた…。

 

まぁ、そもそもおととしの段階で便潜血検査を受けても、どうせ陽性にはならなかったでしょうけどね!がんが小さすぎて。検査の時にちょうど出血してくれるとも限らないしね。

 

ということはやはり、区の検診でも不十分で、おととしの段階でおしりカメラを自費で受けとけば良かったのか…という話になりますね。でもありえないな、おととしの自分が自費で内視鏡は…。だってしつこいけど超元気体質だし!

 

(もっと言うと、おととしは、某ワインバーでランチタイムのパート勤務をしていたんですよ、私。そこでは毎月、パートも全員、便を提出しなきゃならなくて。でも、その便で調べるのは「赤痢」「サルモネラ」「O157」など食中毒に関連する菌の有無なんですよね。便潜血は調べないんですね…。残念。

便は毎月調べてもらってるから大丈夫!という変な安心感も、おととしはあったかも知れませんね、私の中に。というわけで、飲食店勤務の皆さんも、油断は禁物ですよ)

 

でも、そんな私にも「がんがいた」わけですから。

いま超元気体質だと思っている方も、もしかしたら…

他人事じゃないかも知れませんよ!

 

すみません。しつこく何度も脅しをかけて(笑)

 

なぜこんなに私がしつこいのか。

それはひとえに、「がんが超小さい初期の段階で発見してあげてほしいから」

これに尽きます。

 

見つけてあげてください。自分の中でひそかに発育中のがんがもしいるとしたら。一日も早く内視鏡で見つけてあげて欲しいのです。