がんストーリーは突然に~46歳、働き盛りの2児の母が直腸がんになった話~

2018年夏、元気印の働く母が突然がん患者になっちゃった…入院そして外科手術を経て、まだまだ続くがんストーリーを綴ります。

人生いろいろ、がんもいろいろ~本庶佑先生のノーベル賞受賞と免疫療法のこと

京都大学本庶佑(ほんじょ・たすく)特別教授がノーベル医学・生理学賞受賞を受賞されました。このニュースを耳にした私は、今までのノーベル賞の話題よりも何倍も何十倍も注目し(そりゃそうですよ、がんのことだもの!)、記者会見も聞いたし、関連記事も読みました。

 

あらためて、素晴らしい研究内容と、素晴らしい研究姿勢、そしてお人柄や考え方にも敬意を表し、がんサバイバーの一人として心から感謝申し上げたいです。

 

私はがんになるまでは、

がんって、これだけ長年ひとびとを悩ませている病気だし、だからこそ多くの人ががん撲滅に注力し、研究しているはずなのに。なぜに未だに特効薬がないのかな…と不思議でなりませんでした。

 

でも、がんになってみて、ちょっとその思いは変わりました。

 

がんって、人の顔や体つきが全員違うように、がんも人によって顔つきが違うんですね。どこに発生するがんなのか、がんの性質はどういうタイプなのか、進行が早いやつか遅いやつか、転移しやすいやつなのか…それはそれはバリエーション豊か。もちろん、人で言う人種や血液型、体格、髪の色・目の色といったカテゴリ分けは、がんに対してもある程度できるわけですが、せいぜいそこまで。

 

だから、私と同じ大腸がんで再発する人もしない人もいたり、余命半年の宣告を受けても5年以上生きている人もいたり。その予後も実にバリエーション豊かです。こればっかりはもう、自分の身体と、自分の中にいるがんの性質によるもので、まぁ言ってしまえば、仕方のないこと。

 

でもその仕方のないことに対してあれこれと手を尽くすのが癌の治療であり、今回の免疫療法は、これまであったがんの三大治療と言われている放射線、手術そして抗がん剤に続く第4の治療法として有益であり、そこが評価されたということですね。

 

この免疫治療の薬である オプジーボは 今は正式に適用される癌は肺がんとかいくつかのがんに限定されているけれども、 そのその子の薬の働きは 自分の免疫力を高めるということにつながることだから、どのガンにも 有効であるだろうという期待がとても大きいそうです。まだ検証が進んでいる最中なので私の大腸がんにはまだ適用されていませんが、今後はもっともっと可能性が広がるんじゃないかと思います。

 

ただそれでも効く人と効かない人がいて、うまくいってガンが消えてしまう場合もあればそうでない場合もある。そのことこそががんのバリエーションの豊かさを示しているものであり、今回のノーベル賞の発表によってそういうがんというものの性質が多くの人に知れ渡ったということは、 とても良かったんじゃないかと私は思います。

 

一言でがんって言うと、何がん?ステージは?というような話になるけれども ステージ1だからといって転移が全くしないというわけでもないだろうし、ステージ4だからといってすぐに余命何ヶ月というわけでもない。そのぐらい がんひとつひとつには個性があり顔つきも違い、でも一つ言えることはがんはどんどん増えていく性質であるということ 。だから大きな大きな塊となって目に見えるほどに増える前に、早くその存在に気づいて 見つけて対処してあげるということがやっぱり大事だよね!と。ここでも改めて強く言いたいのです 。

 

まあこんなことを書いている私も、もし自分が今がんになっていなかったら、今回のニュースのへーそうなんだ、すごいね、くらいに軽く受け止めていたと思います。でも今は決して他人事じゃないし、もう、がんは完全に自分ごとだし。今がんじゃない人には自分事として捉えるのは難しいことだって、すごくよく分かるけれども。でも私がこうやってしつこく言うことで、それが誰かに伝わって誰かががんになることを防ぐこともできるかも!

 

そんなことを私は信じてこのブログを書き続けています。